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神奈川ダービー第1戦は4-0!横浜FMがドロ沼連敗中の川崎Fを一蹴

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[9・14 ナビスコ杯2回戦第1戦 横浜FM4-0川崎F ニッパ球]

 2011Jリーグヤマザキナビスコ杯は14日、2回戦第1戦4試合を行った。神奈川県横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で開催された神奈川ダービー、横浜F・マリノス川崎フロンターレ戦はMF兵藤慎剛とFW渡邉千真のゴールと、FW大黒将志の2発により4-0で横浜FMが快勝。準々決勝進出へ大きく前進した。第2戦は9月28日、川崎Fのホーム・等々力陸上競技場で行われる。

 横浜FMがドロ沼連敗中の川崎Fを一蹴し、8強入りをほぼ手中におさめた。ともに4-4-2システム。18日にG大阪とのJ1首位攻防戦を控えるホームの横浜FMはGK飯倉大樹、4バックは右から小林祐三、青山直晃、中澤佑二、金井貢史。中盤は小椋祥平、谷口博之のダブルボランチで右が長谷川アーリアジャスール、左が兵藤。2トップは小野裕二と渡邉が先発した。

 一方、現在リーグ戦8連敗中の川崎FはGK杉山力裕、4バックが右から田中裕介、薗田淳、菊地光将、田中雄大。 田坂祐介と柴崎晃誠を中盤の底の位置に配置し、右MFが山瀬功治、左MFが楠神順平。2トップにはジュニーニョと広島とのナビスコ杯1回戦第2戦で2ゴールを挙げている小林悠がコンビを組んだ。

 悪い流れを止められないライバルに横浜FMが容赦なく襲い掛かった。前半6分、PAの小野が右中間から左後方の兵藤に落とすと、兵藤が右足ダイレクトでシュートをゴール左隅へ流し込む。さらに24分には、敵陣での浮き球を170cmの小野が182cmの薗田に空中戦で競り勝って一気に前進。ゴールラインまでえぐってからの折り返しを、渡邉が難なく右足でゴールへと沈めて2-0へ突き放す。

 7月27日のナビスコ杯広島戦第2戦を最後に公式戦勝利のない川崎Fは、横浜FMのパスワークの前にディフェンスラインが簡単に背後を取られるなど、完全に振り回されてしまう。またビルドアップでのパスミスやシュートの空振り、フィードに対してDFが被ってしまう場面もあるなど悪いところばかりが目立つ展開に。ジュニーニョのラストパスに小林が飛び込み、山瀬がドリブルシュートを放つ場面もあったが、前半は重苦しい雰囲気を断ち切ることができなかった。

 それでも後半、川崎Fはビッグチャンスを作り出す。10分にはジュニーニョの左クロスにファーサイドから飛び込んだ田坂がゴール至近距離から決定的なヘディングシュート。だがこれをGK飯倉の好守に阻まれると、12分には小林のスルーパスで抜け出したジュニーニョがGKを右側からかわしたものの、角度のない位置から放った右足シュートは猛然と戻ってスライディングした中澤にスーパークリアされた。さらに20分、田中雄の左クロスに飛び込んだ小林のヘディングシュートがクロスバーを叩いてしまう。

 川崎Fの攻勢の時間帯はここまで。24分、横浜FMの右サイドからのラストパスをディフェンス陣が見送ってしまい、小野に代わって投入されたばかりの大黒に右足で合わされて3点差とされてしまった。相馬直樹監督は18歳の大島僚太、20歳の登里享平を投入して活性化しようとしたが、決定機を決められない。逆にMF狩野健太、公式戦デビューとなるMF松本翔を投入した横浜FMは最後までビッグチャンスをつくり続け、後半ロスタイムには小椋のスルーパスから大黒がこの日2点目のゴール。横浜FMは準々決勝進出へ前進したと同時に週末の大一番へ向けても弾みをつけた。

(取材・文 吉田太郎)

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