beacon

C大阪、痛感したフィジカルの差。指揮官「4枚のイエローカードを含めて非常に激しかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.27 ACL準々決勝第2戦 全北現代6-1C大阪 全州]

 完膚なきまでに打ちのめされた。第1戦に4-3で勝利していたセレッソ大阪は引き分け以上で2009年の名古屋以来となる4強入りだったが、今季公式戦最多失点で1-6完敗。23日のリーグ・山形戦に6-0勝利して勢いに乗っているかと思われたが、返り討ちにされてた。

 クラブによると、クルピ監督も「彼らは非常に厳しかった。立ち上がりの5分、キム・ボギョンに2回、非常に厳しいプレーをしてきました。そしてキム ボギョンは交代を余儀なくされてしまいました。さらには4枚のイエローカードを含めて非常に激しかったということがわかると思います。もう一つは、そうは言っても彼らは非常に素晴らしい、いいプレーをしたということも認めざるを得ないと思っています」と振り返った。

 21日のU-22日本代表のマレーシア戦で右足内転筋を挫傷し、全治2週間と診断されたMF清武弘嗣が強行先発。奇跡的に、いや、半ば強引に間に合わせた形だが、若きアタッカーの復帰はプラス材料になると思われた。しかし、前述の指揮官の説明通り、開始8分で悪夢が襲う。

 競り合いで司令塔のMFキム・ボギョンが顔面を負傷し、鼻から多量出血。あえなく同13分にMF中後雅喜と緊急交代となった。ただでさえ、セカンドボールが拾えず、持ち味の攻撃力が発揮できていなかったが、余計に攻撃の組織を失った。クルピ監督も「交代で入った中後というのも同じポジションのボランチということなので私は大きな影響はなかったと思います。ただし交代で入った中後には、キム ボギョンが持っているほどのビルドアップの技術、スピードが欠けている部分があるのでそこが影響したところはあるかもしれません」と司令塔の不在を嘆いた。

 ホームでは何とか点の取り合いを制したが、アウェーではフィジカルの面で完全に圧された。指揮官は「このフィジカルの強さと言うのは日本のチームではなかなか体験して感じることのできない強さ、そのぐらいフィジカル的な強さの差というのは大きかったと思います。それはまず体格という部分も含めてなんですが、韓国のチームのフィジカル的な強さというのは本当にすごいものがあったと思います。第1戦ではそのフィジカルに対して我々の技術が上回ったということが言えたかもしれませんが、今日の試合では技術においても、フィジカルにおいても現代さんの方が上であったと認めざるを得ません」と“差”を認めた。

 C大阪にとって、初の国際舞台での挑戦は8強に終わった。第1戦で先勝しながら、逃げ切れず、4強に進めなかったのは何故なのか。クルピ監督は「海外での経験ということになると思います」と説明した。ただ、「セレッソにとって初めてのACLの大会でここまで勝ち進んだということは、いい意味でのサプライズという部分もあったと思います。こういった経験を通しながら、少しずつチームとして成長していき経験豊富な現代さんのようなチームにも勝てるようにならなければいけない」とした。この経験を必ず、常勝軍団になるための礎とする。


▼関連リンク
ACL2011特設ページ

TOP