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名古屋は闘莉王弾で追いつくも…初の決勝進出を逃す

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[10.9 ナビスコ杯準決勝 名古屋1-2(延長)鹿島 瑞穂陸]

 クラブ初のナビスコ杯決勝進出を目指した名古屋グランパスだったが、延長戦の末に鹿島に1-2で敗れた。0-1からDF田中マルクス闘莉王のゴールで同点に追いつくも、最後の最後で振り切られての敗戦。準々決勝の新潟戦に続いての延長戦を制すことはできなかった。

 名古屋は日本代表でMF藤本淳吾が不在。前線から中盤にかけてのメンバーは準々決勝から変更せず、最終ラインではDF増川隆洋が公式戦3戦ぶりに先発出場を果たした。試合開始わずか1分、名古屋が決定的なチャンスを迎えた。PA外左からMF小川佳純のFKにゴール正面のFW永井謙佑が頭で合わせる。しかしGK曽ヶ端準に止められた。

 決定機を決めきれずに時間が過ぎると、前半10分にまさかの失点。中盤でボールを奪われると最後はFW大迫勇也にDFの裏を取られ、先制点を決められてしまった。早い時間に試合を振り出しに戻そうとするも、なかなかチャンスがつくれない。わずか3本のシュートに留まり、0-1で前半を折り返した。

 しかし後半に入ると流れは一変。両サイドが高い位置を取り、幾度も相手ゴールを脅かした。後半32分には永井の左クロスに途中出場のMF磯村亮太が頭で合わせるも、わずかにポスト左へ外れた。その後も右サイドからはDF田中隼磨、左サイドからはDF三都主アレサンドロが果敢に攻め込み、チャンスをつくった。すると後半35分に三都主が倒されてFKを獲得。小川の蹴り込んだボールに闘莉王が頭で合わせて、同点弾を決めた。90分間で決着はつかずに、試合は15分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦でも名古屋がチャンスをつくった。延長前半4分、田中隼の右クロスにMF金崎夢生が飛び込むもGKに阻まれた。同5分には三都主の左クロスに田中隼がファーサイドへ飛び込み、ヘディングシュート。ゴール前でワンバウンドしたボールはポスト右を叩いた。1点が奪えずに時間は過ぎる。すると延長後半2分に、一瞬の隙を突かれて失点。中盤からスルーパスを許すと、DFの裏を取られ、MF柴崎岳にゴールを決められた。

 再び同点に追いつこうと必死に攻め込むが、ゴール前を固めた相手を崩せない。延長後半10分には、左サイドからドリブルで仕掛けてきたFWタルタを止めようとしたMF磯村亮太がこの日2枚目の警告を受けて退場。数的不利を強いられた。終了間際の同14分にはDF阿部翔平の後方からのロングボールを闘莉王が頭で落とし、ゴール正面の永井がボレーシュート。決定的な場面もシュートはわずかにポスト左へ。1-2で試合は終了し、名古屋は準決勝で姿を消した。


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