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今野初ゴール!前田復帰弾!岡崎2発!今夜にも最終予選進出決定へ

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[11.11 W杯アジア3次予選 タジキスタン0-4日本 ドゥシャンベ]

 日本、最終予選進出に王手! ブラジルW杯アジア3次予選は11日、各地で第4戦を行い、日本代表はアウェーでタジキスタン代表と対戦し、4-0で快勝した。前半37分、DF今野泰幸の国際Aマッチ初ゴールで先制すると、後半16分にFW岡崎慎司が追加点。同37分には約5ヵ月ぶりの代表復帰となったFW前田遼一が途中出場で3-0とするゴールを決め、ロスタイムにも岡崎が加点した。
 日本は3勝1分の勝ち点10に伸ばし、3次予選突破に大きく前進。日本時間22時にキックオフされるウズベキスタン対北朝鮮の試合でウズベキスタンが勝てば、2試合を残して日本とウズベキスタンの2位以内が確定し、最終予選進出が決まる。
 昨年10月8日のアルゼンチン戦(1-0)で初陣を飾ったザッケローニ監督は、就任からの国際Aマッチ連続無敗記録を16に更新。さらに岡田武史前監督が指揮していた昨年6月24日の南アフリカW杯・デンマーク戦(3-1)以降、国際Aマッチ20試合連続無敗(13勝7分、PK戦は引き分け扱い)となり、代表史上歴代1位の記録をさらに更新した。

 日本は10月11日にホームで行われたタジキスタン戦(8-0)から先発一人が変わった。負傷のため参加を辞退したDF長友佑都に代わり約2ヵ月ぶりに代表復帰したDF内田篤人が先発。内田は右SBに入り、ホームのタジキスタン戦では右SBだったDF駒野友一が左SBに回った。
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 ホームでは11年ぶりとなる国際Aマッチ1試合8得点のゴールラッシュで8-0と大勝した相手とのアウェーでの“再戦”。芝がめぐれ、デコボコの劣悪なピッチコンディションの中、パスやトラップが微妙にズレるなどボールが落ち着かず、日本らしいパスサッカーをなかなか見せられなかった。

 前半7分、MF長谷部誠のロングフィードにFW岡崎慎司が反応。ボールキープから左サイドのスペースにラストパスを出し、FWハーフナー・マイクが左足で狙ったが、シュートはミートし切れず、ゴール右に外れた。

 前半8分にはMF遠藤保仁が左足ミドルを放つも枠を捉え切れない。同21分、駒野の左クロスに走り込んだ岡崎が右足アウトで合わせるが、これも枠外だった。同22分、左サイド深い位置から遠藤がマイナスに折り返し、MF中村憲剛がワンタッチでスルーパス。しかし、FW香川真司のトラップが大きくなり、シュートを打ち切れない。同26分、駒野の強烈な左足ミドルもGKの好セーブに阻まれた。

 ゴール前を固め、日本の攻撃を跳ね返すタジキスタンはカウンターからチャンスをうかがう。立ち上がりは高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、日本に簡単には決定機をつくらせなかった。前半32分にはセカンドボールに反応したMFディルスホドのミドルシュートが岡崎の体をかすめ、左ポストを直撃。ヒヤリとさせられた日本だったが、この直後に先制点を奪った。

 前半37分、長谷部からの浮き球パスに反応した中村がPA内に走り込み、右足でシュート。これはGKに阻まれたが、こぼれ球をDF今野泰幸が右足で蹴り込んだ。今野にとっては国際Aマッチ54試合目の出場で待望の初ゴール。ホームでのタジキスタン戦では駒野が65試合目の出場で初得点を決め、GKを除いたフィールド選手では“最遅初ゴール”を記録したが、今野も歴代2番目に遅い国際Aマッチ初得点となった。

 前半を1-0で折り返した日本は後半立ち上がりの1分、香川が左足でシュートを打つなど積極的に追加点を狙う。後半11分にはハーフナーに代えてFW前田遼一を投入した。

 6月1日のキリン杯・ペルー戦(0-0)以来、約5ヵ月ぶりの代表戦出場となった2年連続Jリーグ得点王がいきなりチャンスをつくる。後半12分、前田のスルーパスから左サイドを抜け出した駒野がクロス。ゴール前に走り込んだ香川がフリーで合わせたが、シュートはGKにキャッチされた。

 日本に待望の追加点が生まれたのは後半16分。左サイドをドリブルで駆け上がった香川のクロスにファーサイドの岡崎がヘディングで合わせる。岡崎の2戦連発となるゴールで2-0と突き放した。

 2点ビハインドとなったタジキスタンだが、集中力を切らすことなく、日本ゴールを目指した。後半12、22、24分と立て続けに選手を入れ替え、交代枠を使い切って反撃を仕掛ける。後半27分にはディルスホドの右クロスを受けたMFマフムドフがボールキープからシュート。しかし、ここはDF吉田麻也が体でブロックした。

 日本は後半37分、試合を決定付ける3点目を奪う。左サイドから駒野が中央に入れたパスを中村がスルー。PA手前中央でボールを持った前田はDFからプレッシャーを受けるが、右に流れながら腰を回して右足を振り抜く。強烈なミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。1月25日のアジア杯準決勝・韓国戦以来、250日ぶりとなる前田のゴールで3-0と突き放した。

 後半42分、中村に代わってFW清武弘嗣がピッチに入った日本は同44分に内田に代えてDF伊野波雅彦を投入。逃げ切り態勢に入ると、後半ロスタイムにダメを押した。前田の横パスを清武がワンタッチでスルーパス。PA内右でフリーで受けた岡崎が右足でニアサイドを破り、4-0。岡崎はこれで国際Aマッチ通算26得点目とし、木村和司氏と並んで歴代5位タイの得点数となった。

 試合はそのまま4-0で終了。ピッチコンディションに苦しめられながらも4得点の快勝で勝ち点3を獲得。次戦は15日、平壌で北朝鮮と対戦する。

[写真]代表初ゴールとなる先制点を決めたDF今野泰幸が笑顔を見せる


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