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[MOM169]中京大MF佐藤和弘(3年)_意識改革した10番が公式戦初の2発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.23 全日本大学選手権準々決勝 鹿屋体育大1-3中京大 夢の島]

「公式戦では初めて」という2ゴールに加えて右CKから先制アシスト。中京大の10番、MF佐藤和弘(3年=磐田ユース)が期待通りの活躍を見せてチームを4強へ導いた。1-0の前半43分にペナルティーアークやや外側でボールをキープしたMF石川誠也と入れ替わるようにPAへ飛び込んだ佐藤は、右足で1点目のを流し込む。さらに2-1に迫られたあとの後半15分には、左サイドを縦に突いた石川からの折り返しを左足でゴールへと沈めて勝利を大きく引き寄せた。

 現在はトップ下を務めるが、磐田ユース時代はボランチで大学進学後も捌き役に徹していたところがあった。ただ今大会開幕前に西ヶ谷隆之監督から「捌いてばかりでは怖くない」と指摘されて「狙うしかない」とゴールへの意識を強化。筑波大との初戦では無得点に終わったものの、この日はシュート4本で2ゴールをたたき出した。

 3年生だが、今年は10番を任せられている。「3年生なのに齊藤さん(和樹、現熊本)の後に10番をもらった。ただ変に意識せず、伸び伸びとやりたい」。高速ドリブルなど最前線でチームを引っ張った齊藤とは持ち味が全く違う。左右両足からの高精度のパスとプレースキック、そしてこの日見せた2列目からの飛び出しで得点へと絡む。関東王者の専修大と対戦する準決勝へ向けて佐藤は「勝って決勝へ行く。その中で自分も決められたらいい」。意識改革した新10番がゴールでチームを決勝へ導く。

[写真]前半43分、中京大・佐藤が右足でゴール
(取材・文 吉田太郎)
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