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[MOM173]明治大FW岩渕良太(3年)_故障に泣いた日から約1年…悔しさ晴らすゴール

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.25 全日本大学選手権準決勝 慶應義塾大1-2明治大 西が丘]

 関東勢同士の一戦となった準決勝で先制点を決めたのは、明治大のFW岩渕良太(3年=F東京U-18)だった。前半20分、MF宮阪政樹(4年=F東京U-18)からのパスを受けると、右サイドのMF田中恵太(4年=三菱養和SCユース)へパス。一気にニアサイドへ走りこむと、折り返しに合わせて右足シュートを決めてみせた。

「何も考えずに走りこみました。とにかく、ふかさないように。得点は狙っていたので決めることができて良かったです」。一昨年の年末に中足骨を骨折し、昨年1年間は思うようにプレーができなかった。悔しい日々が続いていたが腐ることなくリハビリを続け、復帰を果たすと、今季は大きな故障もなく、コンスタントに出場して先発に定着。そして、準決勝の大舞台でインカレ初ゴールを決めた。

 この日の試合には、両チームを合わせて5人のF東京U-18出身者がいた。元チームメイトや先輩との対戦に「やっていて楽しかった」と笑顔。実際に試合では、1学年先輩に当たる慶應義塾大DF田中奏一(4年=F東京U-18)と幾度も激しくやり合っていた。よく知る相手だけに、やりづらさもあったようだが、全国の準決勝で敵とはいえ、ともにプレーできることが楽しかったという。

 この日はゴールを決めたものの、「課題はまだまだあります。きょうも後半には運動量が落ちていってしまったので」と貪欲にコメント。年明けの5日には国立競技場のピッチで、専修大相手に日本一をかけて戦うことになる。岩渕にとって、大学入学後の国立競技場での試合は始めてのこと。「いつも、どんな試合でも緊張してしまう」と話しながらも、「大学では初の国立ですが気負うことなく戦いたい」と力強く意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)
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