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[MOM183]筑波大MF中野嘉大(2年)_期待のMFが今季2度目の先制弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.21 関東大学1部L第3節 筑波大2-0早稲田大 東総]

 名門期待の2年生MFが猛アピールだ。筑波大のMF中野嘉大(2年=佐賀東高)は神奈川大との開幕戦で今季のチーム初ゴールを決めるなどブレイク中。この日は右サイドで佐賀東高(佐賀)時代からの先輩であるFW赤崎秀平(3年)とホットラインを構築してビッグチャンスを生み出し、また貴重な先制ゴールでチームに首位決戦勝利をもたらした。

 前半20分、MF上村岬(3年=磐田ユース)からパスを受けた中野はDFを外してから強烈な右足ミドルをゴール左隅へ叩き込む。「(ヘッドコーチの内藤)清志さんに自分で(打開して)やれと言われていた。2年になって自分のプレーができていると思う」という技巧派MFが今季2度目の先制ゴールで存在を示した。

 本人は「まだ全然。ゲームをつくる時も3、4年生に頼っている」と首を振るが、局面で見せる技術と冷静なプレーは注目だ。風間八宏前監督もその好調ぶりを評価して先発起用してきた。その中野はMF谷口彰悟(3年=大津高)、上村、MF玉城峻吾(3年=三菱養和SCユース)とハイレベルな中盤の中で堂々とプレー。相手に距離を詰められても高い技術を活かしたボールキープ、パスによって失うことなく、しっかりとボールをつないでいた。得点後ややミスが増え、本人は不満顔だったが、それでも赤崎とのコンビで右サイドを打開するなどチャンスをつくり出していた。

 佐賀東高3年時は全国高校総体予選で敗れ、半月板を痛めていた選手権も県大会決勝で敗退とやりきることができなかった。それだけに大学サッカーへの意気込みは強い。「自分はチームの核ではない。やらないと出られなくなる。今年の目標はずっと試合に出続けること」と誓うMFがポジションを死守して不動の存在となる。

(取材・文 吉田太郎)
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