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流通経済大サッカー部日記「たつのこ日和」

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トップへの登竜門

 今日は3番目のチームであるクラブ・ドラゴンズについてお話したいと思います。クラブ・ドラゴンズはトップチーム・JFLチームに次ぐ3番目のチームで、トップチームが大学リーグ、JFLチームがJFLを戦っているように、クラブ・ドラゴンズは関東サッカーリーグ1部を戦っています。
 関東サッカーリーグ1部は9つある地域リーグの中の1つのリーグで日本でのリーグに於ける位置付けとしてはJ1・J2・JFLの下の4番目。ということでリーグ戦での成績次第ではJFLに昇格するチャンスもあるだけに、クラブ・ドラゴンズの選手達はJFL昇格を目指して日々の練習に打ち込んでいます。


 そんなクラブ・ドラゴンズの選手達、実は大学リーグやJFLの試合には出場できません。というのもクラブ・ドラゴンズに所属する選手達は流通経済大学の学生でありながら、流通経済大学というチームの選手としてではなく、クラブ・ドラゴンズというチームの選手として選手登録されています。つまり流通経済大学というチームの選手ではないので、大学リーグやJFLの試合には出場することができません。仮にそれらの試合に出場するためにはクラブ・ドラゴンズから流通経済大学というチームへ移籍が必要になります。ということでシーズンが始まる時点でクラブ・ドラゴンズに所属することが決定した選手はその年1年間はクラブ・ドラゴンズでプレーすることとなります。
 ただ、異例ではありますが、昨年度はシーズン途中でクラブ・ドラゴンズから流通経済大学へ移籍した選手もいます。それは3番目のチームからより上のチームへの昇格を意味しますが、殆どの選手はその1年間を3番目のチームというポジションで過ごします。


 そんなクラブ・ドラゴンズの選手達の学年に注目してみると3人の4年生を除き、他全員が2年生または3年生。というのも彼らは、そこでの1年間を過ごした後、さらに上のチームで活躍できるような逸材になってもらうべく、クラブ・ドラゴンズに振り分けられるのです。いわば、クラブ・ドラゴンズは可能性を秘めた選手達が集まる、磨けば光る原石の集団なのです。現に今のトップチームにはクラブ・ドラゴンズ出身の選手達が多数在籍しています。


 そして今回は2年次の1年間をクラブ・ドラゴンズで過ごし、現在はトップチームで活躍する4年生の宇賀神友弥選手(前・浦和ユース)に当時のことを振り返ってもらいました。最初にクラブ・ドラゴンズでの1年間について聞いてみると「地獄の1年間」とのこと。しかし「地獄の1年間があったから今がある」とも。そんな宇賀神選手、1年次はIリーグチームに所属しており「入学時は練習試合にも出れなかったし、Iリーグも初めはメンバー外だった」という経歴の持ち主。同級生の林選手や船山選手、金久保選手のように、入学当初からトップチームで活躍するような選手ではありませんでした。
 そして迎えた運命の2年目について宇賀神選手は「ドラゴンズって決まったときにサッカー部を辞めようとした(笑)親とかレッズの人に『もう限界だからやめるわ!』って。でももうちょっと頑張ってみなって言われて続けたら地獄だったけど、ドラゴンズ入ってからは辞めたいとは思わなくなった。あの時は充実してたと今では思う。でも火曜日の練習がキツ過ぎて、水曜日には『また来週も火曜日の練習がくるよー・・・』って思ってた(笑)」と振り返る。
 ちなみにキツ過ぎる火曜日の練習はフィジカルだけのメニューで「走り!走り!絶対ボール使わないもん」とすごく辛そうな顔を見せてくれました。じゃあ逆に2年次をクラブ・ドラゴンズで過ごさずに、流通経済大学の選手としてトップチーム、JFLチーム、Iリーグチームのいずれかのチームで過ごしていたら?と聞くと「今頃Iリーグできっと落ちぶれてた!胸を張ってそう言える程の練習をドラゴンズでしてきたんだよ!」と言われてしまいました。


 クラブ・ドラゴンズというチームが宇賀神選手の成長を促したように、きっとこの先もクラブ・ドラゴンズから宇賀神選手のような逸材が出てくることは間違いなさそうです。宇賀神選手に最後に聞いたのは自分にとってクラブ・ドラゴンズとは?というもの。その答えは今回のタイトルに使わせてもらいました。クラブ・ドラゴンズというチームを一言で表すとまさにそうだなと思います。そして今日は、全国社会人サッカー選手権大会関東予選を戦ったクラブ・ドラゴンズ。結果は関東サッカーリーグ2部の日立ビルシステムを相手に3-1で勝利、12日に行われる決勝戦へと駒を進めました。来年・再来年の流通経済大学を背負うこととなるチームの原石達にも是非注目して頂ければ幸いです。

<写真>クラブ・ドラゴンズで「地獄の1年間」を過ごした宇賀神選手は現在、トップチームの欠かせない存在

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