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SAMURAI密着日記

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駒野を責める者おらず

[6月29日27時@ヨハネスブルク]

 思えば幸せな数日間でした。決勝トーナメント進出決定から今日まで、世界各国の何人もの人々から「おめでとう」「日本はよいチームだ」「パラグアイに勝ってくれ」と言われました。

 6日から密着取材していた日本代表合宿は3週間を超えました。

 この間、チームの苦悩も感じましたし、選手ぞれぞれの葛藤も伝わりましたし、さらには重圧から解き放たれた後に急速に高まった一体感を目の当たりにすることもできました。

 パラグアイとの一戦は、五分五分と見ていただけに、ぜひとも勝ってほしかったですが、結果はしょうがないですね。でも、PK戦まで行ったということは、ある意味、負けていないということ。PKを外した駒野を責める人間は、選手・スタッフはもちろん、メディア関係者にも一人もいません。いるわけないじゃないですか。PKは運もあるんですよ。

 ミックスゾーンでは、まだうっすらと目に涙を浮かべている選手も何人かいました。今は悔しさが先に立つのは選手の性。日本に帰国するころには充実感や手ごたえ、新たなモチベーションも生まれていると思います。

 ありがとう、サムライたち。

 彼らは1日に日本に着くそうです。みなさん、温かく迎えてあげてくださいね。
(文・矢内由美子)

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