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南アフリカW杯便り

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決勝はブラジル対アルゼンチン!?

[7月1日午後11時@ヨハネスブルク]

 南アフリカW杯は、いよいよ明日2日から準々決勝に突入します。僕はサッカーシティのウルグアイ対ガーナ、ゲキサカカメラマンの渡部薫さんはポートエリザベスのオランダ対ブラジルの取材に行く予定です。

 ベスト8に残ったのはスペイン、ドイツ、オランダ、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、そしてガーナの8ヵ国。大陸別の内訳は欧州が3、南米が4、アフリカが1で、南米勢の躍進がひと際目立ちます。

 欧州で開催されたW杯以外では優勝したことのない“内弁慶”の欧州勢よりも、高地や荒れたピッチなど過酷な環境にも慣れている同じ南半球の南米勢が優位ではないかというのが、現地にいる報道陣の一致した意見です。

 出場5ヵ国すべてがグループリーグを突破し、同じ南米のブラジルに決勝トーナメント1回戦で敗れたチリを除けば、4チームすべてが準々決勝に進出。ベスト4を南米勢が独占する可能性さえもあります。

 今日はW杯開幕から21日目にして初めて取材のない日でした(昨日も試合はありませんでしたが、日本代表選手の一夜明け取材があったので)。昼からサントンの中心地にあるショッピングモール「ネルソン・マンデラ・スクエア」で食事や買い物などをして過ごしたのですが、とあるスポーツショップに入ると、アルゼンチン代表のユニフォームを着た男性が「アルゼンチン、チャンピオン!」と叫びながら近づいてきました。聞くと、そこの店員の女性は「ブラジルが優勝する」と言って譲らないそうです(南アフリカの人たちはみんなブラジルが大好きなんです)。

 ブラジルとアルゼンチン。こんなところでも両国のライバル関係は見えてきます。監督はドゥンガとマラドーナ。もしも決勝で激突するとなれば、大会はすごく盛り上がることになりそうです。しかも、組み合わせ上は可能性があるのです。W杯史上初となる決勝でのブラジル対アルゼンチン。想像するだけで、ワクワクしますね。

(文 西山紘平)

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