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直伝 澤穂希 in USA

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試合までの過ごし方

私が今プレーしているワシントン・フリーダムでのトレーニング内容は、いつも同じということではないものの、大体の流れはあります。WPSのシーズン中ですと試合はたいてい土、日のどちらかで行います。これが夏場になると水、木にも試合が組み込まれてきます。例えばワシントンのホームで土曜日に試合がある時、ある1週間の流れは以下のようなものになります。

月曜日
オフ(筋力トレーニングが入ることも)

火曜日
ミディアムハードデー(ダッシュなどで一度体を追い込む)

水曜日
戦術練習(対人、シュートなど)

木曜日
戦術練習(ビデオセッション、紅白戦など入ることが多い)

金曜日
前日練習(1時間程度汗を流して調整)

土曜日
試合

日曜日
リカバー(試合後の疲れを取る)

これがアウェーでの試合となるとまた話が違ってきます。チームでの移動は飛行機を使っています。だいたいの場合はワシントンから1~2時間で着く距離なのですが、カリフォルニアが遠い!飛行機で5時間半ぐらいかかります。

通常、練習は午前10:30スタート。木曜日のビデオセッション(次の試合にそなえてのビデオを用いたミーティング)は午前9:30スタートなので、いつもよりはやく家を出ています。
練習時間は2時間~2時間30分ほど行い、シーズン中は火曜日、木曜日に2度練が入ります。午前サッカーをして午後筋力トレーニング、もしくはその逆のパターン。筋力トレーニングに関しては、一般の会員制ジムをチームが貸しきって行っています。専属トレーナーがつき、プールやサウナもある設備なので充実してますね。

そして言葉の問題ですが、以前アメリカにいた経験もあり全く問題なくコミュニケーションがとれています。
昨年のことですが、タックス(税)の申告のために弁護士とチームオーナーと話をしなければいけないことがありまして。「そんな専門的な話、英語じゃ絶対できない!」と辞書持参で緊張していったのですが、問題なくクリアできました。

ただ日本語とまったく同じようにはいかず、話を聞く際は集中力を要します。日本語であれば自然と耳に入ってくるものですが、英語だと「聞こう」と思って耳を傾けないと聞き取れないので気は抜けませんが、きっちりと聞いていればミーティングもほぼ理解できます。ワシントン・フリーダムにはアメリカの他にカナダ、フランス、オーストラリア、ノルウェー、そして日本と多くの国の選手が集まっていますが、普段から映画の話やワールドカップの話を英語でしています。そういった日々の積み重ねがコミュニケーションを深めつつ、英語の理解力も深めていっていると感じています。

※本コラムは隔週更新予定です。このコラムの感想や澤選手への質問はこちらまでお寄せください。

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