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南アフリカW杯便り

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満喫、ケープタウン!

[7月5日午後9時@ケープタウン]

 今日は試合のないレストデー。明日の準決勝を前にケープタウンに先乗りしたということで、「ケープ半島1周ツアー」に参加してきました。ゲキサカカメラマンの渡部薫さん、ゲキサカでSAMURAI密着日記も執筆していただいている矢内由美子さん、さらに3人のフリーライターさんを含めた計6人で、いろいろな観光スポットを回りました。

 まず最初は、ケープタウンの象徴とも言える「テーブル・マウンテン」。その名の通り、頂上が平らになっている標高1086mの山は、ケープタウンの街の至るところから眺めることができ、夜には山肌の照明灯が荘厳な雰囲気も醸し出します。回転しながら登るロープウェーで一気に頂上へ到達。眼下に広がる雲、海、街並みを一望できる景色は絶景の一言でした。

 次に訪れたのがハウト湾。ここからは船に乗って、「Seal Island(オットセイの島)」と呼ばれる小さな島を周回し、船上から数百のオットセイの群れを観賞しました。

 そして、南アフリカと言えば「喜望峰」。ケープ半島を車でひたすら南下。今日は試合がなかったため、たくさんの観光客で道は渋滞し、一時は入場規制もしていたようですが、無事に到着し、半島の最南端に位置する「ケープ・ポイント」と呼ばれる展望台へ徒歩で登りました。そこから「アフリカ最南西端」の喜望峰を見下ろし、今度は実際に喜望峰へ。渋滞の影響でスケジュールが押し、駆け足での散策でしたが、世界中のサポーターや報道陣が集まり、大賑わいでした。

 最後は「ボルダーズ・ビーチ」。海外沿いの遊歩道を歩きながら、砂浜や岩場にいる「ケープ・ペンギン」を間近で見ることができます。まさか南アフリカでペンギンを見ることになるとは思ってもいませんでした。

 ざっと簡単に説明してきましたが、ケープタウンにはまだまだ観光スポットがたくさんあるそうです。とにかく驚くのが、ヨハネスブルクとの違い。目立った観光スポットもなく、治安にも不安のあるヨハネスブルクとは、街の空気そのものが違う感じです。日本で買ってきた南アフリカのガイドブックにも、同国最大の都市であるヨハネスブルクよりも先に、まず最初にケープタウンの情報が掲載されている理由が分かった気がします。

 観光客にとっては「南アフリカ=ケープタウン」。おそらく今回のW杯で南アフリカを訪れた報道陣やサポーターも、ヨハネスブルクを拠点にしたか、ケープタウンなど南部の都市を拠点にしたかで、その人の南アフリカという国に対するイメージはまったく違ったものになったと思います。正直、「W杯が終われば、もう南アフリカに来ることはないだろうな」と思っていましたが、ケープタウンなら観光でもう一度来てもいいかなと思うほどでした。

 さて、明日からはいよいよ準決勝です。観光気分は捨てて、もう一度気を引き締めて取材を頑張ります!

(文 西山紘平)

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