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流通経済大サッカー部日記「たつのこ日和」

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新幹線とバス 後編

流経大サッカー部には180名の選手がいます。試合に出られるのは11名。残りの169名はピッチに立つことはできないのです。そしてサブには7名。残りの162名はロッカールームに入ることすら許されないのです。そんな162名の、ひいては応援してくれている人たちの大きな想いを背負って試合に出ているのだということを、その意味を、監督は選手たちにいつも説いています。選手たちがそれを理解しているのかどうかは、心をパッカリ開いて確認することができないので、分かりませんが、試合を見れば理解していないという風に捉えられてしまうのも仕方がないのです。特にバスで10時間もかけて応援しに来てくれた、そういった選手たちがいるからこそ、甘い目で見ることはできません。

それに本来ならば、2回戦からは日曜日に栃木ウーヴァと試合を行っていたJFLチーム、全社予選で市川SCと試合を行っていたドラゴンズチームが応援に参加するはずでした。今年はそれも叶いませんでした。そばで応援すらできなかった選手たちもいること。沢山の人が、それぞれの持ち場で頑張って、それでこのチームが成り立っていること。決して試合に出ている選手たちだけで成り立っている訳ではないこと。それを今一度考えさせられる日となりました。

新幹線とバス。新幹線は走行速度が高く大変重宝され、何かと話題にもなったりと目立つ乗り物ではありますが、世の中の乗り物が新幹線だけでも困ります。バスも必要です。北海道から沖縄まで、バスはどこでも走っています。とても重要な役割を果たしています。バスがなければ困ることだって沢山あります。というか困ります。ただ、あまりにも当たり前の存在と化していて、時にその存在が見えなくなってしまうことがあります。だからこそ、今こうして再確認したいのです。バスが必要だということを。そして、試合に出ていない人こそが重要だということを。彼らあってのサッカー部だということを。今後もし試合を見に来て下さる時には、是非スタンドで応援している彼らにも注目して頂ければ幸いです。

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