「ビッグファイブ」が勢ぞろい
[7月9日午前1時@ヨハネスブルク]
今回は南アフリカの紙幣を紹介します。南アフリカの通貨の単位はランド(1ランドは約11.66円)。1ランド、2ランド、5ランドの硬貨と、10ランド、20ランド、50ランド、100ランド、200ランドの紙幣があります(ランド=100センツで、センツにも6種類の硬貨があります)。
5種類の紙幣に印刷されているのは「ビッグファイブ」と呼ばれる動物たち。ビッグファイブとは、かつて白人たちの間で人気だったハンティングの獲物ベスト5で、現在もサファリで人気の高いサイ、ゾウ、ライオン、バッファロー、ヒョウの5種類の動物を指します。
南アフリカの紙幣では、これら5種類の動物がデザインとして使用されています。10ランドがサイ、20ランドがゾウ、50ランドがライオン、100ランドがバッファロー、200ランドがヒョウです。
南アフリカに来てもう1ヵ月になりますが、今まで200ランド紙幣を見たことがありませんでした。200ランドは日本円で約2334円ぐらい。普通に使われていてもおかしくない金額ですが、ヨハネスブルクのサントン地区など一部の地域を除けば、国全体としては物価が安いということで、あまり200ランド紙幣は流通していないのかもしれません。
いつかビッグファイブを財布の中でそろえたいと思っていたのですが、今日ついに初めて200ランド紙幣を入手しました。本当はサファリで本物のビッグファイブを見たいところですが、実際にサファリに行った報道陣に話を聞くと、なかなか全5種類を見ることはできないそうです。紙幣とはいえ、価値あるビッグファイブ勢ぞろいとなりました。
5種類の紙幣は、縦の長さはすべて7cmで同じですが、横は金額が大きくなるにしたがって0.6cmずつ長くなります。最も短い10ランド紙幣は12.8cmで、最も長い200ランド紙幣は15.2cm。ちなみに、日本の紙幣は縦がすべて7.6cmで、横は1000円札が15cm、1万円が16cmなので、全体的に日本の紙幣よりも小ぶりですね。
<写真>南アフリカの紙幣。「ビッグファイブ」が印刷されている
(文 西山紘平)