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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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選手会
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

先日から報じられている選手会の件ですが、何がこじれてしまったのか、『ボイコット』という言葉が1人歩きをしてしまったようですね。

ボイコットやストライキ等の言葉を発した人は1人もいないというのが、選手会側から宣言されてます。
なら一体どこでそんな風に話がこじれたか、、、
答えは簡単。新聞記者さん達だ。今回JPFA現会長の藤田俊哉選手は、以前から要求している待遇改善問題の件で日本協会の弁護士と話し合うと発表したわけですが、その発表の場である新聞に『国際親善試合のボイコットを視野にいれて交渉する』なんて書かれてしまったもんだから、一気に大変な話になってしまったのが今回の騒動だと思っています。

こんな書かれ方だと多くの誤解を招く。『お金もらえないんなら代表戦出ませんよ』って事ですから。

選手会側の要求はごく自然な事だと思うんですよね。
内容的には勝利給、大会ボーナスのアップ、そして肖像権の見直し。肖像権と言われるとピンと来ない方もいると思うのですが、例えばユニフォームなんかが売れた時に選手の名前が入ってますよね。そういった場合に選手にも還元があるようになったりという事ですね。
他にも怪我をした時の保証制度や、選手年金などにも触れた模様ですが、凄く大事な事だと思う。
引退後に何の心配もなく暮らせる選手など、ほぼいない業界です。
そういった負担が、少しでも減る為の制度の整備を要求してるわけで、単純にもっとお金ちょうだいっていう話じゃないんですよね。

こういった話が選手会から出てくるという事について、僕は嬉しいと思います。
歴史の浅いJリーグですが、そんな中でもプロとしてキャリアをスタートさせた人達の年齢が上がってきたからこそ出来る話。現役選手のほうがずっとプロとしてのキャリアがあるわけですから。(余談ですが、だからこそ元Jリーガーに早く協会の偉い地位に行ってほしい)

日本では「お金の話はいやらしい」という風潮がどこかにあるけど、プロならばそこも含めて戦っていくのは当たり前。とはいえ『無い袖はふれない』のも事実なわけでどこまで袖を振ってもらえるかが勝負だと思う。いきなりすべての要求には応えられないとは思うが、ある程度は引き出してほしいですね。
良く子供達にお金の話は良くないと言われるが、その子供達が大きくなった時に協会のバックアップ体制がしっかりできていたら、今よりもっとピッチには夢があふれると思う。
今の選手会が戦ってくれたからと思える日が来る事を願わずにはいられない。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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