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ブラジルサッカー通信 by 藤原清美

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ラファエウ&ファビオ、2人で優勝へ!
by 藤原清美

 欧州チャンピオンズリーグの決勝は、ブラジル国民にとっても、楽しみな一戦だ。特に、この決勝を戦うマンチェスターユナイテッドとバルセロナの、両チームに所属するブラジル人が、最近の大きな話題の1つ。中でも、マンUの双子の両サイドバックが、最近、1つのポジションを争う形になっていることが、注目されている。

 2人はフルミネンセの下部組織時代から、右にラファエウ・ダ・シウバ、左にファビオ・ダ・シウバと、両サイドバックを務めてきた。マンUでも、基本的にはそれを維持し、ラファエウはいち早くポジションをゲット。ケガで出遅れたファビオも、パトリス・エブラからポジションを奪いつつある…と見られていた。

 しかし、ここへ来て、2人が1つのポジションを争っている。2人はそれを「ファーガソンがきちんと説明してくれたので、納得している。大事なのはチームの勝利」と語っている。

 2人はとても仲良しだ。20歳ながら、2人とも既婚。3月末に訪問したマンチェスター郊外の自宅では、2組の若い夫婦が、7歳年上の兄夫婦と一緒に、楽しく暮らしている。プライベートでの旅行について聞いても、「彼がどこかへ行く時は、僕も行く。いつでも一緒」と、2人でハモるように話してくれる。

 マンUに来てから、3年間で一番心に刻まれた試合を聞くと、ファビオは「双子でプレーした、今季のアーセナル戦。彼は中盤の右で、僕は中盤の左で、ゴールを決めた。僕が彼にパスして、彼が僕に返して、僕がシュートして、ゴールが決まったんだ」と語ってくれた。

 ラファエウにプロ人生の夢を聞くと、「いつか、セレソンで双子一緒にプレーすること。両サイドバックとして、一緒に試合に出られたら、もう、すごく嬉しいだろうな」

 セレソンには、ラファエウが先に到達した。クラブでも、下部年代代表でも一緒だったのが、初めて1人でフル代表にやってくると、今でこそ、多少慣れてきたものの、やっぱり少し、遠慮がち。双子で一緒にいる時のような、パワーさく裂、といった感のラファエウは、まだセレソンでは見ていない。

 マンUで一緒に出場した時の例を考えても、双子効果、あるような気がしてならない。マノ・メネゼス代表監督は、7月のコパアメリカが終わったら、2012年ロンドン五輪重視の体制に入る、と言っているから、五輪代表での双子同時起用、試してもらいたいところだ。五輪は2人の夢でもある。

 そんな2人の私生活での夢が、とてもかわいい。ファビオが「子供が欲しい」と言えば、ラファエウは「僕ら、一緒に子供を持ちたいと思ってるんだ。僕に子供ができる時には、彼にも子供ができる、というふうに」と、補足した。

ファビオ「そう、それをやってみるんだよね」

ラファエウ「やってみる。同じ時にできるように、やってみる。」

 そう言って、ニコニコと笑う2人の、ピッチの内外での健闘を祈りたい。

[写真]ラファエウ(右)とファビオ。インタビュー後にポーズ

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