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蹴れるって素晴らしい by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

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システム
by DJ KOHNO フロム ケツメイシ

先日行われたキリンカップは、2試合共にゴールを奪う事は出来ず、3チームが勝ち点2で並び全チーム優勝という結果に終わりました。

この試合で最も注目を集めたのは3-4-3のシステムをオプションとして成熟させて行くという事だったのですが、システムに関してこれだけ注目されたのって、いつぶりだろうという位の感覚でちょっとビックリでした。

最近ですとモウリーニョがバルサに対抗する為に3ボランチにしたことがありましたが、戦術的要素が先でその為のシステムという感じが現在のトレンドだと思うので、あれだけテレビで3-4-3と連呼されると正直戸惑ってしまいました。

ザック自身はあくまでオプションの一つと説明してくれました。
つまり完全に練習試合モードだったわけですが、ここにプロの興行としての難しさがあると思う。
キリンカップという一応タイトルがかかった試合で国内で出来る為、当然日本のサポーターが生で観戦出来るチャンスも多く、今年でいえばやはり長友を生で見たいと思うファンも多かったと思う。
しかしシーズン終了直後という事や、コンディションの面をみても無理させたくなかったのは凄くわかる。

プロとして勝つ事が一番大事ながらも人気商売の面も持つ事の難しさをえらく感じました。
目下一番の目標は当然W杯予選。それまでに上乗せ出来る事をつんで良い状況で迎えて欲しいと思います。

システムや戦術にはある程度ジャンケン的な要素(相性があるという事)を持っていると思うし、予選では当然日本は研究されるだろうから、試合中に柔軟に対応して行く事は凄く理にかなっていると思います。僕が中学時代やっていたバスケットボールの時に経験した事なんですが、バスケにも山程システムがあるんです。
とある試合でそれこそ吐くほど練習してきたシステムで全く歯が立たず、手も足もでないという状況の中、選手の配列を1-3-1という配列から2-1-2というものに変えただけでゲーム内容が一変する状況を経験しました。
単純な事でこっちのウィークポイントが相手のストロングポイントとかぶっている状況だったんですね。

ちなみに同じシステムでも指導者によって重要なポイントは凄く変わります。
サッカーでいうと何処にブロックを作って、どこでボールを奪う事を意識するかとかが感覚的には近いかなと。それがいわゆるチームの意思疎通という部分になってきます。
システムが変わってもチームの根っこの哲学が、ぶれない事が重要だと僕は感じる。

キリンカップでは戸惑っているように見えた選手が多かったのは、今が日本のサッカーの哲学というものを構築していってるという事でしょうから、ある程度は仕方ないと思う。
今回納得いくパフォーマンスが出来なかった選手はこれで終わりという事では決してないと思うので、クラブでの良パフォーマンスに期待していきたいと思います。

※本コラムは隔週金曜更新予定です。感想はこちらまでお寄せください。

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