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Jを目指せ! by 木次成夫

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261回 ジェフリザーブズと『元U-18日本代表』金沢亮
by 木次成夫

JFLは前期16節(6月18日、19日)終了時点で、首位から9位までが「勝ち点差4以内」という混戦模様です。後期1節からはソニー仙台も参加予定。果たしてソニーは、どこまで上昇できるか? 地域リーグ降格圏内の争いも気になります。

1位:カマタマーレ讃岐(勝ち点19)
2位:ホンダロック(18)
3位:琉球(18)
4位:SAGAWA SHIGA(18)
5位:V・ファーレン長崎(15)
6位:ツエーゲン金沢(15)
7位:町田ゼルビア(15)
8位:松本山雅(15)
9位:Honda(15)
10位:長野パルセイロ(14)
11位:MIOびわこ草津(13)
12位:栃木ウーヴァ(11)
13位:横河武蔵野(10)
14位:ブラウブリッツ秋田(9)
15位:アルテ高崎(9)
16位:佐川印刷(9)
17位:ジェフリザーブズ(1)
18位:ソニー仙台(0)

●6月19日 
JFL前期16節
ジェフリザーブズ 0-2 松本山雅

[得点経過]
1分 0-1(山雅:MF弦巻健人)
39分 0-2(山雅:FW木島良輔)

[試合総括]
ジェフリザーブズ(以下、ジェフリザと略)はプレー報酬0円のアマチュア・チームです。09年シーズンまでは、ジェフ千葉で出場機会に恵まれないJリーガーもプレーしていましたが、昨季以降、ジェフ千葉からの『移籍』は0人。その結果、チーム力は低下し、昨季は16位。今季も前期15節終了時点で1分け7敗の17位(前期欠場のソニー仙台を除くと最下位)と低迷中。とはいえ、この試合を見る限り、レベルが際立って低いわけではありません。リズムに乗った際のパスワークは、元Jリーガーを多数擁する山雅に見劣りしませんでした。好結果が残せない要因のひとつは、「徐々に良くなってきているが、自信を持ってプレーすれば出来ることを、躊躇してしまうことがある」(ジェフリザの片岡操監督)ため――。

『Jリーグを目指すクラブ』でプレーする選手たちに比べると、目先の問題として、負けても失うものがないからでしょうか、奔放な攻撃的サッカーが展開できる一方で、貪欲さに欠ける面があるとも感じました。

≪山雅戦のジェフリザ・スタメン≫
高校あるいは大学など、『千葉』と縁がある選手が多いのがジェフリザの特徴です。地域密着したクラブ作りのモデルケースと言えるでしょう。また、老舗クラブとして、選手たちに再挑戦の場を提供することは大事なことだと思います。

GK早川雄規(23歳、前・明海大=千葉県浦安市←千葉経済大学附高、千葉県出身)
右SB松田圭右(22歳=今季加入、前・日体大←八千代高、千葉県出身)
CB安川洋介(27歳、前・東洋大、千葉県出身)
CB西郡巧(23歳、前・明海大←柏井高、千葉県出身)
左SB星野崇史(23歳=今季加入、前・草津U-23、埼玉県出身)
右MF斎藤紀臣(23歳、前SAI市原SC←ジェフリザ←日体大←柏日体高=千葉県、東京都出身)
ボランチ柳明基(23歳、前・流通経済大、愛知県出身)
ボランチ秋葉信秀(26歳=今季加入、前・草津←静岡産業大←ジェフ・ユース、千葉県出身)
左MF福田建(25歳、前・流通経済大←FC東京U-18、福岡県出身)
FW金沢亮(22歳=今季加入、前ジェフ、京都府出身)
FW佐藤宏(24歳、前SAI市原FC←ジェフリザ←明海大←成立学園高、東京都出身)

[元U-18日本代表、金沢亮の再挑戦]
山雅戦で最も注目していたのは、昨季後にジェフの戦力外になったFW金沢亮(写真)でした。金光大阪高校3年時にはU-18日本代表に選出された実績もあります。ジェフ所属4シーズン通算で、Jリーグ3試合出場、JFL26試合出場。狭いスペースでも相手DFをかわせる加速力と的確なボールタッチは山雅戦でも健在でした。

現在の目標は、言うまでもなく、再びJリーガーになること。「(ジェフリザ加入後、)スポーツクラブで仕事をしていたこともありますが、現在はサッカーに専念しています。Jリーグ・クラブだけではなく、Jリーグを目指しているクラブも視野に入れています」(金沢)

つまり……、シーズン中の補強を目指している『Jリーグを目指すクラブ』にとっては、絶好の逸材(かもしれない)ということです。

[2006年U-18代表世代の今]
金沢がU-18代表に選出された06年、U-19代表(槙野智章、内田篤人、他)はアジアユース準優勝、U-16代表(水沼宏太、柿谷曜一朗、他)はAFC U-17選手権優勝を達成しました。その一方で、国際大会とタイミングが合わないU-18代表は公式戦3試合だけ。以下、金沢の『同学年』を何人か挙げると――、

●06年U-19代表
MF香川真司(ドルトムント←C大阪)
FW伊藤翔(清水←グルノーブル←中京大中京高)
FW森本貴幸(カターニア←東京V)
DF大島嵩弘(長野パルセイロ←柏←柏U-18)

●06年U-18代表
MF遠藤康(鹿島←塩釜FCユース)
MF乾貴士(C大阪←横浜FM←野洲高校)
MF倉田秋(C大阪←ジェフ←G大阪←G大阪ユース)
左SB前野貴徳(愛媛←立命館大←愛媛ユース)
MF森村昂太(北九州←水戸←FC東京←水戸←FC東京←FC東京U-18)
DF田代真一(町田ゼルビア←横浜FM←横浜FMユース)
左SB園田清次(MIOびわこ草津←ツエーゲン金沢←徳島ヴォルティス・セカンド←V・ファーレン長崎←東京V←ルーテル学院高校)

いわば『出世頭』の香川が突出した存在になってしまいましたが、22~23歳の彼らは、まだまだ成長段階です。今後も注目していきたいと思います。

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