beacon
TOP > コラム > -伊野波の挑戦-クロアチアから目指せ、ブラジルW杯! > 記事詳細

-伊野波の挑戦-クロアチアから目指せ、ブラジルW杯! by 伊野波雅彦

このエントリーをはてなブックマークに追加

僕のコト、クロアチアのことを知ってください!
by 伊野波雅彦


鹿島からクロアチアのハイデュク・スプリトに移籍した日本代表DF伊野波雅彦選手の“挑戦記”がスタート。クロアチア、欧州の地でさらにさらに成長し、2014年のブラジルW杯を目指す伊野波選手の奮戦記をお届けします!

●8月21日
NKザグレブ戦(ホーム)

 クロアチアリーグは21日に第5節の3日目を行い、日本代表DF伊野波雅彦が所属するハイデュク・スプリトはホームでNKザグレブと対戦し、4-0で快勝した。伊野波は3-0の後半11分から4-1-4-1システムのアンカーで出場し、完封に貢献した。ハイデュク・スプリトは3連勝で2位に浮上した。

―まずはゲキサカの読者の方に挨拶をお願いします。
「みなさん、初めまして。伊野波雅彦です。今回、ゲキサカを通じて、僕のクロアチアでのプレーや生活について、いろいろと情報を発信できればと思っています。クロアチアといえば、カズさん(FW三浦知良)がザグレブでプレーされていましたけど、日本ではまだまだ馴染みが無い国なのかなと思います。僕のことはもちろん、クロアチアのサッカーについて少しでもみんなに知ってもらえたらと思うので、これからよろしくお願いします」

―NKザグレブ戦では3-0の後半11分からの途中出場でしたが、チームはどんな状況で、またどんな指示を受けましたか?
「試合は、前回、僕が日本代表の韓国戦で帰っているときに3-0で勝っていたので、そのままのメンバーで行くという感じでしたね。僕が入ったときは4-1-4-1のフォーメーションのアンカーに入って、ボールを散らしてくれという指示を受けました」

―求められていること、自分がやりたいことはできた?
「そうですね、やりたいことはある程度、できたかな。NHザグレブ戦では、最後の方はアシストするチャンスもあったんです。決めてくれてれば、アシストになったんですけど……。やはり、目に見えるアシストや得点というのは今後につながってくるので、数字で結果を出したいですね」

―この試合に限らず、今はCBよりもボランチがメイン?
「僕は状況に応じてですね。今CBをやっている選手が元々はボランチをやってて、その選手が上がったら、僕が下がると、臨機応変にやってます」

―CBとボランチ、どっちがやりたいとかこだわりはある?
「うーん、まあ、あるといえばありますけど、今のチームのやり方で、その2つをやってれば、日本代表が試合で3バックをやるときにも、少し似てる部分があって対応しやすいので、いいかなと思っています。サイドバックもやってますし、とにかく今は監督の求めることをやるだけですね。4バックにアンカーと全てできるようにやる感じです」

―アンカーをやってみてどう? 新しい発見は?
「4バックを採用してるんですけど、3バックの真ん中プラス、ボランチ、プラス3バックの左みたいな動き方をしないといけないので、守備的なことは全部やるという感覚。自分が成長するうえで、かなりいい経験ができてますね。攻撃を組み立てるときは、僕がリベロの位置に下がって、両サイドバックが上がって、3バックみたいになるので、戦術の面白さがある。流れで自分がストッパーの役割をするときもあるし、ボランチの役割をするときもある。時には左サイドの役割をするときもあります」

―戦術が細かいですね。
「監督はブルガリア代表MFだったクラシミール・バラコフ(ストイチコフらと94年、98年W杯に出場)で、本当に戦術家です。セットプレーも毎回毎回、新しいことをしようとする監督。今まで僕が教わった監督と比べても、ここまで変わる監督はいなかったです。CKでも、FKでも凄く細かく作戦を練る。やったことのないような戦術が多いので凄く勉強になります」

―やっぱり、クロアチアの選手はみんな足元がうまい?
「結構、みんな足元が上手いですね。ハイデュクの選手は個々が上手い。元クロアチア代表やアンダー世代の代表は多いし、現役のクロアチア代表も2人いる。ほんと、いい選手が揃ってます。リーグでは、ディナモ・ザグレブと一騎打ちという感じですね。そのかわり、頭の硬い部分がある。臨機応変にできないというか、例えば両サイドをうまく使って攻めればいいのに、時間帯によっては同じサイドからばかり攻めるとか。相手の人数が揃っているのに、手薄な逆サイドに変えないで、同じサイドばかりになるときがあるんですよ……」

そういえば、言葉はどうしてる? 通訳はいる?
「いま勉強中です。クロアチア語と英語を独学で勉強してます、参考書を買って。こっちの人は英語を話せる人が多いので、いろいろ試合前の前泊のときとか、積極的にコミュニケーションを取って、いろいろ教えてもらってます。通訳は今は、アントラーズで一緒にやっていた笠井健太くんにお願いしてやってもらってます」

―ところで、クロアチアのサッカー全体やスプリトの街の印象は?
「サッカーはやっぱり、けっこうパスをつなぎますね。前にばかばか蹴るサッカーではない。ドイツのサッカーに似ているかもしれませんね。ドイツでも2部や下位のチームは蹴るサッカーですけど、上位は結構つなぐ。それに似ているかも。Jリーグと比べたらテンポが遅めというか、遅攻が多いですね。とにかく、思ってた以上にレベルが高かったです」

―食事は?
「抜群に美味いですね。アドリア海に面してて本当にいい街。海産物が多いし、美味しいものばかりです。イタリア料理がメインなんですけど、パンやパスタ、魚にリゾットと何でも美味しい。特にリゾットの質はかなり高い。もちろん、肉も美味しいです」

―治安は?
「治安もまったく問題ないですね。夜中の12時を過ぎても、女性が平気で出歩けるくらいです。もともと観光地なので、出歩いてて危ないと感じることはないですね」

―最後に、改めてクロアチアでの野望をお聞かせください。
「クロアチアに来て2カ月が経ちますけど、日本とはぜんぜん環境が違うし、日本よりいろんな面で厳しいところがあります。設備も日本ほどは整っていない。でも、そういうのがいい経験になっています。言葉の面でも大変なところはあるけど、クロアチアで成功して、この上のリーグに行けるようにやっていきたいです。日本ではあまり報道されてないですけど、ここでしっかりプレーして、日本代表に呼んでもらって、そこで結果を出したいです。もちろん、目標はブラジルW杯にレギュラーで出ることなので、そこに向かって努力していきたいです。そして、日本のみんなに、少しでもクロアチアという国に興味を持ってもらえたらなと思います。とにかく頑張るんで、伊野波を応援してください!」

[写真]よく行く家の近くのレストランから見える風景です。海が綺麗で最高です!

○応援メッセージやコラムの感想はコチラ→伊野波ツイッターまで
inoha19
今後の試合日程

TOP