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　明日1日から始まるロンドン五輪予選を前に、全チームによる公式記者会見が行われた。日本からは佐々木則夫監督と澤穂希選手が同席。「全勝を狙ってはいますが、何が起こるか分からないので、1戦1戦しっかりと戦いたい」と澤が意気込みを語った。

　あまりにも多くの質問が日本の2人に集中したため、気を使った佐々木監督が「タイの状況も知りたいので、ぜひタイチームへも質問してください」とコメントするほど。他国チームの会見でも“日本”絡みの質問があり、新しい世界チャンピオンへの関心は高かった。

　ところが、この日は波乱尽くし。予定されていたスタジアムトレーニングでは、到着すると、スパイクを履いてのピッチトレーニングはできないという突然のハプニング。スタジアムでは急きょ15分のみランニングシューズ着用でボール回しをし、その後、サブグランドで非公開トレーニングを行った。

「ランニングシューズでボール蹴ることってあんまりないですよね(笑)」(丸山桂里奈)、「明日のウォーミングアップでしっかりと確認します」(高瀬愛実)と、選手たちは動揺することなく、しっかりと対応していた。しかし、当日になってスパイク禁止とは!　さらに当初はボールも使用禁止だった。これぞアウェーの洗礼か?と思いきや、どうやら他チームも同じ条件ということでしぶしぶ諦めもついたが、なんだかスッキリしないままスタジアムをあとにした。こんなことで気持ちが乱れるなでしこたちではないけれど。変なタイミングで水を差されたが、選手たちは力が入り過ぎることなく最終調整を終え、明日の第1戦に備えた。

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※本コラムはロンドン五輪アジア最終予選(9月1～11日、中国・済南)に挑む日本女子代表(なでしこジャパン)の密着記です。大会閉幕まで、試合開催日を除いて連日、現地から生の情報をお届けします。