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テセ通信:次なる夢に向かって(11-12編) by 鄭大世

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乾と共に初先発、チーム向上のため2人のコンビを高めたい
by 鄭大世

『テセ通信-次なる夢に向かって-』(11-12編vol.2=9月14日)

川崎Fからドイツ2部のボーフムに移籍した北朝鮮代表FW鄭大世選手のコラム『テセ通信-次なる夢に向かって-』。川崎からドイツ、そして世界へ。リーグ戦の奮戦記を中心に、鄭大世選手の“想い”をお伝えします。

●9月12日
D・ドレスデン戦(アウェー)

 ドイツ2部のボーフムは12日、リーグ戦第7節でD・ドレスデンと対戦し、1-2で敗れた。北朝鮮代表FW鄭大世は今季初スタメン&フル出場を果たし、試合終盤にアシストを記録。結果は悔しいものだったが、存在感を示した。MF乾貴士は先発したが、前半終了間際に2枚目の警告を受けて退場した。

[写真]ドレスデン戦で空中戦を競り合う鄭大世

以下、鄭大世コメント

―今季初のスタメン&フル出場。終盤にはアシストも記録しました。振り返ってください。
「やっとやっとやっとやっと、チームでのスタメン出場を果たしました。9月上旬のW杯予選に行く前に、ミーティングで監督から代表に参戦することをチクリと刺されてたので、帰ったらまたメンバー外になることを予想していたのですが、予想外にスタメンのチャンスが巡ってきました。
 代表に行く前からコンディションアップへの準備は、自主練習をやって、いつでもスタメンで出られるように身体的準備はしてました。そして代表では2試合ともスタメンで出場して、1試合ごとにコンディションが良くなるのが手に取るようにわかりました。
 スタメンはもう半年ほどやってない感覚だったので、代表ではやはり、あまり良いパフォーマンスができませんでしたが、少しずつ感覚が戻ってきてる実感はあったので、12日の試合では更に良いパフォーマンスができたと思います。
 小さい動きだけにならずダイナミックな動きも積極的にできて、恐れることなくボールを受けられ、落ち着いてプレーできました。超守備的な戦術だっただけに、ボールを触れる機会は少なかったけど感触は良かったです。
 でもFWは1にゴール、2にゴール。3、4にゴール、5にゴールなのでそれができず、チームを連敗から救えなかったのが悔しくてしかたありません。アシストは嬉しいけど、ゴールを取らないと出場し続けられないので、またレギュラー争いに苦労しそうです」

―初めて一緒に先発した乾選手は退場してしまいました……。
「乾選手とのスタメン出場がようやく叶いましたが、前日の食卓からなんか変な感じでした。日本から遠くはなれたドイツで、それも一緒のチームで、日本語を喋りながらもドイツ人と談話してるのが不思議な感覚でした。試合に関してはまだまだ良くなっていく余地がありそうです。
 乾はまだ俺の動きの特徴を分かっていないし、俺も乾のやりたいプレーを分かってあげられなかったので申し訳なかったです。でも今のチームを向上させていくためには、やはり2人のコンビネーションが必要不可欠です。だから、これからさらに向上させていきます。
 イエロー2枚で退場してしまいましたが、まだ経験の浅さが出たと思います。本人も一番悔しがってると思うので、これ以上の言及は避けますが、次の試合は出場停止で外からチームを見て、更にチームに融合していくことでしょう。来て間もないけど既にチームの超中心人物となっているので、更なるアジャストを楽しみにしてます」

―ところで、この試合の前には日本代表戦などW杯予選もありました。国歌斉唱のときには涙も流されましたが、振り返っていただけますか?
「日本代表との試合は、覚悟とは反してパフォーマンスが伴いませんでした。吉田選手にも封殺されたと記事に書かれてたし、俺の仕事を吉田麻也にとられてしまいました。悔しさ以外、何もない試合でした。もちろん守備的戦術が起因しているのは間違いないですが、もう少し脅威になれると思ってたので、自分にがっかりしてます。でも、スタメンで試合にも出てるので、次の日本戦には良い状態で挑めると思います」

―次戦は18日にホームのパダーボルン戦になりますが、意気込み&目標などを教えて下さい。
「次節もまたスタメンで試合に出られるよう練習から戦わないといけないのですが、ホームでのパーダーボルン戦は前シーズンに得点してるので気合い入れます!!!」

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