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テセ通信:次なる夢に向かって(11-12編) by 鄭大世

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待望のブンデス1部デビュー、「1部はチャンスの幅が狭い。それをどうつかむか」
by 鄭大世

『テセ通信-次なる夢に向かって-』(11-12編vol.7=2月28日)

北朝鮮代表FW鄭大世選手のコラム『テセ通信-次なる夢に向かって-』。川崎からドイツ、そして世界へ。リーグ戦の奮戦記を中心に、鄭大世選手の“想い”をお伝えします。


 ブンデスリーガは25日に第23節2日目を行い、FW鄭大世の所属するケルンはレバークーゼンと対戦し、0-2で敗れた。ベンチ入りした鄭大世は後半開始から途中出場し、ブンデスリーガ1部デビュー。積極的にシュートを狙ったが、ゴールを決めることはできなかった。

以下、鄭大世コメント

―ブンデス1部デビュー戦を振り返って。
「ようやくデビューです。ノバコビッチが前日から腰の調子が悪そうだったのでまさかとは思ってましたが、チャンスが巡ってきました。後半頭からだったのと、開始早々に惜しいシュートを放ったことで、ある程度落ち着いて試合に入れました。ただ、FWポドルスキが1か月の怪我明けからの2日で復帰だったので、コンディションが悪すぎて運動量が極端に少なく、その分(自分が)走り回らなければならなかったので疲れたというのが感想です。笑」

―レバークーゼン戦での出場は予想していましたか?
「常に自分が出るのは予想してます。ただあんな早くからの投入は、正直予想してませんでした。ゴールしたかったです」

―ブンデス1部に出場して、2部との違いはどのように感じましたか?
「試合に入ってしまえば、大きくは変わりませんでした。結局自分がどれだけ集中できるかなので、試合中に相手がどうこうというのは考えませんでしたが、単純に相手の攻撃陣は見ていて強烈でした」

―移籍後は出れない時期もありましたが、その時の心境は?
「2部で出れないときと比べたら、よっぽど楽でしたが、まさかこのまま1部に移籍したのに飼い殺しになるんじゃないかと不安でした。といっても、デビューしたからといって大して変わりません。ゴールも決めてないし、まずは選手達を認めさせなきゃいけません」

―ケルンでの練習の雰囲気について。ボーフムとの違いは?
「ボーフムは徹底的にチームとして一つになる事が義務づけられてましたが、ケルンでは外国籍が多いせいか自主性が重視されてる傾向に見えます。質は置いといて、ボーフムは練習中からみんなが失点しないように自分のチームが負けないように全力でやって全員で走っていました。

ケルンは個の力を重んじるので練習は運動量が低い選手がいたりするけど、よく度肝を抜かすゴールとかが生まれたりします。あとはポドルスキはガキ大将です。笑」

―今後、出場時間を延ばしていくために、取り組んでいきたいことや課題について。
「単純にゴール以外無いと思います。1部になるとチャンスの幅というのが狭くなってきますので、その中でどうチャンスをつかむかが大事です。練習中からも、ゴールの意欲を失わないように取り組んでます。なによりそれが許される事が楽しいです」

―話しは変わって、かつてのチームメイトのFW乾貴士選手(ボーフム)が日本代表復帰を果たしました。
「心から自分の事のように嬉しいし、心からおめでとうと言いたいです。彼とは何度も2部という苦境のなかで意見を交わし、愚痴り合い、励まし合い、時に傷口を舐め合い、たくさんの時間を共有しました。だからこそ、代表になりたいという気持ちも感じてたし、いつもあと一歩だったんですけど、それが実現して嬉しいです。このまま駆け上がって欲しいです」

 僕の2世と呼ばれてる安柄俊(中央大)が来季川崎に入団するらしいですね。年末に一緒にサッカーしましたが、僕の日本時代にも劣らぬエゴイストでした。ミニゲームをしたんですが僕と同じチームにも関わらず、どんな距離からでもシュート打ちまくってました。

その豪快な様が忘れていた自分の本能を呼び起こしてくれました。それに刺激され、ボーフムに戻って再びゴールを襲うような意識をするようになりました。それでケルン移籍に至ったとまでは言いませんが、自分の生き写しを見た気がして大きく軌道修正できた気がしました。

 まぁ彼が川崎に入ったら僕が帰るところがなくなりますが、川崎には僕を外国人枠で将来獲得する事をお願いしたいです。笑

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