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「ボールは丸い」~慶大ソッカー部マネージャー戦記 by 呉田幸子

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マネ部屋は会社のミニチュア
by 呉田幸子

 関東大学リーグも佳境。先週末、フクダ電子アリーナで、残留争いのライバル順天堂大学に勝利しました。かなり大きな一勝です。

 さて、今日はマネージャーの仕事を詳しく紹介したいと思います。就職活動や某Jリーグクラブのインターンシップを通して、会社のことを勉強させていただいたのですが、マネ部屋がやっている仕事が会社の部署ごとの仕事に似ているなーと思いました。

 ちなみに「マネ部屋」というのはもともとマネージャーが仕事をしている部屋のことを指しますが、派生してマネージャーや主務・副務のチームのことやその仕事のことを指します。

 今回は、選手も詳しくは知らないような、マネ部屋の仕事を会社の部署になぞらえて紹介してみます。といっても10人程のメンバーで会社なんて偉そうなことは言えない規模です。労働時間ではもしかしたら対抗できるかもしれません…。

 企業と異なる点は非営利目的だということです。つまり稼ぎはありません。学校やOB会からのお金で活動し、お金で買えないような勝利や名誉獲得、人間育成を目指し活動しているのが大学体育会です。大学や代々の先輩方から多大なるサポートをいただいているのです。

 それではまず、総務部、人事部、経理部、広報部、営業部、秘書室といった、あらゆる会社にある部署で考えてみたいと思います。

総務部っぽい仕事
 どこの会社でもある総務部。ここでは人事と経理とは分けているので、備品チェックやスケジュール管理が当てはまるかと思います。備品チェックは下級生のマネージャーが1週間に一度くらいリストを見てチェックします。ペンは何本ある、紙は何枚あると隅々までチェックします。何か壊れたら修理するのも私達。ショムニみたいですね!

人事部っぽい仕事
 これは、部のリーダーである主務と副務の仕事です。試合の運営、イベントの係などを誰にするかを決めます。こうした人事も重要なマネジメントです。もちろん、部員のデータ管理、名簿作りも細かいですが、人事部の仕事です。

経理部っぽい仕事
 内容は言わずもがな、学生でもどの団体にもあるものだと思います。「利益なき理念は戯言、理念なき利益は犯罪」コーチにそんな言葉を教えていただいたことがあります。

広報部っぽい仕事
 っぽいっていうより、まさに広報です。HPの更新、会報の作成、ポスター作製、メディア取材の対応(たまにあります)…。簡単なように見えて、どういう文書を出すか毎度しっかりとチェックしていますし、必要とされている情報を的確に出せるようにしています。部員の文章も不適切な表現がないかしっかり検閲します。イメージ作りという意味でとても気を使っています。

営業部っぽい仕事
 営業とはお金をいただいてくるような仕事だと捉えると、OBの方々から会費をいただく活動がこれにあたるのでしょうか。ソッカー部OBは1000人を超え、ご健在の方は900人近くいらっしゃいます。OBの方に1人ひとりメールやお電話をかけて会費をいただきます。現在では直接足を運ぶということはなくなってきましたが、OBの方とのコミュニケーションは重要な仕事です。サッカークラブでいうとファンクラブ会員に置き換えられるでしょうか。いつまでもこのチームを愛してほしいという気持ちで“営業”しております。

秘書室っぽい仕事
 マネージャー自体に秘書っぽいイメージがあるでしょうか。特定の方のお付きをしているわけではありませんが、監督、コーチ、OB幹部の方に頼まれることは多いです。1つ頼まれたらプラスアルファをつけて返す、昔先輩マネージャーに言われたことを私は意識しています。

 すこし長くなってしまったので、前半は以上にします。それぞれ間違った解釈でしたら申し訳ありません。
 これらはサッカー部でなくてもある仕事だと思います。このような細かいベースの仕事が大事だと思っています。

 次回はもう少しサッカー部ならではの仕事をご紹介します。

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