beacon

I PLAY FOR… ~大学サッカー・ゲキサカ連動企画~ by  

このエントリーをはてなブックマークに追加

Vol.10 全日本大学サッカー連盟副幹事長 染谷茜「サッカーに関わる全ての 笑顔・夢・感動」
by  

 12月14日に全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が開幕。25日には決勝戦を行い、大阪体育大の優勝で幕を閉じました。ゲキサカでは大学サッカー連盟と合同でコラム企画を実施。インカレに携わる人達の想いを全10回で掲載します。最終回の第10回は東洋大学体育会サッカー部マネージャーで全日本大学サッカー連盟副幹事長という異なる2つの立場から大学サッカーを支える東洋大学4年生の染谷茜さんです。


I play for…『サッカーに関わる全ての 笑顔・夢・感動』
【理由】私自身がサッカーから与えてもらったものなので、今度は私が多くの人に伝えていきたいと感じているからです。


―大学サッカーとの関わりを教えてください。
「大学サッカー連盟では、広報部に所属し主に広報物の作成を行っています。また、広報部の活動とは別にリーグ戦など各種大会の運営も行っています。私はお客様に喜んで頂く仕事がしたいので、どうしたらお客様に喜んで頂くことができるのか考えながら日々活動しています」

「東洋大学体育会サッカー部のマネージャーとしては、練習中の水汲みやボール拾い、洗濯などをやっています。大事な大会の前は画像を作ったり、選手に声を掛けたりして選手のモチベーションが上がるように工夫しています」

―サッカーに関わるようになったきっかけとは?
「父と兄がサッカーをやっていたので、小さい頃から兄のスクールに一緒に通っていて常にサッカーのある生活でした。2002年の日韓共催W杯もテレビで観ていて感動したのを覚えていますし、ジェフユナイテッド千葉が地元のクラブなのでよくスタジアムに応援に行っていました。ナビスコ杯の優勝などを目にしてきて、私もサッカーに関わりたいと思うようになりました。そして高校は千葉県の強豪校である習志野高校に進学し、マネージャーとしてサッカーに関わり始めました」

―大学でもサッカーに関わろうと思った理由とは?
「高校時代に味わった感動をまた味わいたいという想いと、将来的にはサッカーに関わる職業に就きたかったので始めから大学サッカー連盟 学生幹事の活動に興味を持っていました。また、同じ習志野高校出身の選手が東洋大のサッカー部に所属していて、誘われる形でマネージャーとしても活動することになりました」

―高校サッカーと大学サッカーとの違いは?
「高校では多くの人が部活動をしていて、みんな同じような環境・忙しさだと思うのですが、大学ではサークルもある中で『体育会サッカー部』を選んで活動しているところに魅力を感じます。『大学生』というとチャラチャラ遊んでいるイメージがあると思うのですが、大学サッカーに関わっている人は周囲がそんな環境であっても真剣に自分と向き合ってサッカーに取り組んでいるということが大きな違いだと思います」

「あと、大学卒業後もサッカーを続ける選手と続けないという選手が一緒に活動しているところも、すごく素敵な部分だなと思います。試合に出られず悔しい想いをし、ある意味自分を犠牲にしている部分がある中でもチームの為に仕事をしたり、声を枯らして一生懸命応援して部員一人ひとりが『チーム』として活動する姿も魅力の一つではないでしょうか」

―インカレに対する想いを教えてください。
「まだまだメジャーな大会ではないということが課題としてあります。高校サッカーはメディアに多く取り上げられ、自主的に大会PRをしなくてもたくさんの観客が集まる現状があると思いますが、それに対して競技レベルで言うと確実に高校サッカーの上を行っている大学サッカーNo.1を決める大会に観客が集まらないのはすごく悔しいです。インカレはサッカーファンにとって『観ないなんて勿体無い』という内容の大会になっていると思いますし、是非一度会場に足を運んで頂いて大学サッカーを体感して欲しいと思います」

「高校サッカー選手権はトーナメント方式ですが、インカレには各地域大学リーグで1年間通したリーグ戦を行って出場権を獲得した上位のチームが出場しています。そういう部分でも真の実力が問われている大会だと思いますね」

―12月25日をもってインカレ全日程が終了しましたが、今の心境を教えてください。
「終わったー!という気持ちが大きいです。肩の荷が降り、ひとまずホッとしています。ただ、12月25日のインカレ決勝が終わり学連として引退したんだなという実感はまだないです。年明けからも御茶ノ水にあるJFAハウスに通う日々が続くのではないかと思ってしまいます(笑)」

「学連とマネージャーを4年間務めるにあたって様々出会いがありました。関わってくださった人たちには本当に感謝をしていて、ここまでやって来ることができたのもたくさんの支えがあってこそだとインカレ決勝の運営をしていてしみじみと感じました。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです」

―子供たちにとって大学サッカーの舞台はどうあるべきでしょうか?
「今の子供たちはおそらく『高校サッカー』を目指していると思いますが、それを『大学サッカー』に変えたいと思っています。大学サッカーの試合や大会を「活躍すれば、プロ選手になれるんだ」と思えるような可能性のある舞台にしていきたいというのが理想です」

●染谷茜
千葉県習志野市立習志野高校を卒業後、東洋大学に入学。大学在学中はマネージャーとして東洋大学体育会サッカー部を支える傍ら、大学サッカー連盟学生幹事としても活動した。大学4年間の経験を活かし、卒業後も日本サッカーの発展に携わっていくであろう彼女の今後の活躍に期待したい。

(協力 全日本大学サッカー連盟)

TOP