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ヤング魂 by 長谷川望

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[第12回]MF菅原新(ヴェルディSS岩手)「岩手県トレセンを率いるキャプテン」
by 長谷川望

 海外から9か国9チーム、日本から7チームが参加したU-14の国際大会。5月1日から4日まで行われた2015東京国際ユース(U-14)サッカー大会は、エジプトのカイロ(選抜チーム)がブラジルの名門・コリンチャンスとの戦いを制して初優勝した。

 7回目の開催となったこの大会は、アジアから南米までさまざまな国、そして日本各地域を招いている。このような国際化は、日本全体のサッカー向上につながるのではないだろうか。

PICK UP選手
 岩手県トレセン選抜チーム・キャプテンの菅原新(すがわら・あらた)くん(13)。ポジションは右サイドハーフ。得意なプレーはドリブルからのシュート。2013年度ナショナルトレセンU-12東北(第1回)参加メンバーに選出されている期待の選手だ。

 今大会をキャプテンとして戦った彼は「岩手の良さは守備からの攻撃だと思うんですけど、海外のチームに通用しなかった部分もあったと思うので、課題をしっかり直していきたいです」と、振り返った。

どんな選手!?
 菅原くんの武器はドリブル。その技術は梶原聡記監督も認めている。「ドリブラーなんですけど、彼のドリブルは他のチームも嫌がっていたんじゃないかなと思う。そこからパスとか選択肢をもっていくとより良くなる」。

 国際大会に参加して印象的だったチームについて、「コリンチャンスとかボカジュニアーズです。応援とかすごかった」と話してくれた菅原くん。実際このインタビューの時にコリンチャンスのサポーターが「コリンチャンス!!」と叫んできて私まで驚かされた。国際大会を通じて、ピッチ内外で普段なかなか目にすることがない、海外チームのサッカーやサポーターのあり方を見ることができた。

将来の夢は!?
 岩手県トレセン選抜チームのキャプテンとして活躍した4日間。順位は16チーム中14位だった今大会だが彼にとって、課題を見つけ、チームとしてどういう風に戦うのかをみんなで話し合うことができた貴重な時間となった。

 そんな菅原くんの好きなチームはバルセロナ! 将来の夢を迷わず話してくれた。「日本代表に入って、海外で通用する選手になることです」。今年で14歳をむかえる彼は来年、若手サッカー選手の登竜門と呼ばれているカメイカップ(U-15東北サッカー選抜大会)での活躍が期待されている!

サッカー以外では!?
――東京ではみんなで何かしましたか?
「フットサルのFリーグを見に行きました」

――思い出に残ることはあった?
「ナオト・インティライミさんを見たことです」

――それは良かったね! 4日間お疲れ様でした。これからもがんばってね!
「はい、良い思い出ができました!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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