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ヤング魂 by 長谷川望

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[第19回]MF須藤直輝(大宮アルディージャJY)「リフティングが大好き! チームのムードメーカー」
by 長谷川望

 長いようで短い夏休み。しかし、特に中学生は「夏休みで変わる」と言われているほど、その期間をどのように過ごすかがとても大切だ。

 大宮アルディージャU-13では心構えを重視していた。「アカデミーにいるなかで、成長度合いを伸ばすためには、サッカーだけではなく、スタイルや考え方などを整えてあげることが必要。やっぱりまだ中学生で、家や学校で何かあったりした時に、精神的にブレてしまう可能性があります。まずはサッカーに臨む姿勢や考え方を、試合を通しながら学ばせていきたいというのが夏休みの目標」と、中谷優介監督は話す。

 この夏休みで大宮U-13の選手たちは、どのように成長するのか楽しみだ!!

PICK UP選手
 須藤直輝くん(12)。ポジションはミッドフィルダー。得意なプレーは、ドリブルで相手を翻弄し、技で見ている人を魅了すること!

 今年6月のJリーグアカデミープレーヤー(U-13)トレーニングキャンプ、今月14日から22日まで行われるタイ遠征のU-13 Jリーグ選抜メンバーに選ばれている注目の選手だ。

 Jリーグアカデミーキャンプでは「いつもはアルディージャでやっているので、チームのみんなの個性とかも分かっているんですけど、日本にはもっといろいろな考えを持った人がいると思いましたし、、いろんなことを学びました。意識が高い選手は多く睡眠をとったり、いっぱいご飯を食べたり、コミュニケーションをとったりと、すごく積極的な人が多かったです」と、いつもと違うメンバーと触れ合い、「意識」という面で刺激を受けことを話してくれた。

どんな選手!?
「彼は純粋にサッカーを楽しむということに長けていて、『サッカーで負けたくない』という気持ちもプレーで表現してくれる素直な選手。まだアルディージャのサッカーが理解出来ていなかったりするかもしれないが、その姿勢に伸びしろがあるのではないかなと思います。意識の高い選手とサッカーをやるなかで、彼なりにそういう所に気付いて、ゆくゆくはリーダーシップをとってくれたら良いなと楽しみです」と、中谷監督は語る。

「みんなが笑顔になるようなリフティングが大好きです」と言う須藤くんは、取材日にも笑顔でチームメイトとリフティングをしている様子を見せてくれた。「足技がすごくて、いつもみんなに見せてくれたりします」と、仲間たちも彼の技術を認めている。

将来の夢は!?
――将来の夢を教えて下さい。
「プロになって、たくさんの人が自分のプレーを見に来てくれて、それで観客から笑顔で『楽しかったね』と言ってもらって、サッカーを好きになってもらうことが夢です」

――好きな選手はいますか?
ロナウジーニョ選手(フルミネンセFC)が好きです。サッカーを心から楽しんでいるところが好きです」

――夏休みも練習頑張ってね!!
「技術だけじゃなくて、心の面でもサッカーに対する想いとかどうやって向き合っていくかを、この夏で勉強していきたいと思います!! 」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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