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ヤング魂 by 長谷川望

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[第20回]FWアイクソエ怜生オーエンス(大宮アルディージャJY)「大宮のスピードスター」
by 長谷川望

 現在J2リーグ首位の大宮アルディージャ。先月にはJリーグの公式サイトで、最も地元出身者が多いJクラブだということが紹介された。

 大宮は育成にも力を入れているクラブだ。U-13の中谷優介監督は、その育成方針を次のように語る。「アルディージャの育成では、トップにつながる選手、また社会人になってもリーダーになれる存在を目指し、サッカーを通じて教育しています。U-13ではサッカー選手以前の部分で、人として当たり前のことを求めますし、その部分が出来ていなかったらサッカーも成長できないので、『サッカー選手も一人の人間として』ということをチームには言っています」。

PICK UP選手
 アイクソエ怜生オーエンスくん(12)。ポジションはフォワード、ミッドフィルダー。得意なプレーは、 ロングボールで裏に抜けてゴールに迫ったり、スピードに乗ったドリブルをすること!

 利き足は右足というアイクソエくん。練習では、何回もワンタッチでシュートする形に挑戦する姿を見せてくれた。力を入れているトレーニングを聞いてみた。「FWとかMFとか前線でプレーする機会が多いので、シュート練習やポゼッションに力を入れてトレーニングしてます。今日はチーム練習が終わった後の自由時間に、ドリブルから一回のタッチで相手の逆を取ってシュートできるようにと監督に言われたので、それを意識してやっていました」。

どんな選手!?
 中谷監督は「U-13で一番賢い選手。勉強の成績はトップクラスで、学校ではオール5に近い成績の持ち主なんです。とても謙虚で、サッカーではどんな時でもチームのために働けることが出来て、何も言わなくてもやってくれる選手です」と、太鼓判を押す。

 勉強もサッカーも得意なアイクソエくんは、学校ではサッカー以外の部活に所属している。「学校の部活動では陸上部に入っていて、短距離をやっています。アルディージャの練習がない時は、怪我気味とかでない限り、陸上部に参加して、短距離メニューをやっています」。これからスプリント能力をいかしたプレーに期待したい!

将来の夢は!?
――将来の夢を教えて下さい。
「プロになって、アルディージャでしっかり恩返ししたいです。そしてヨーロッパとか海外リーグでプレーして、みんなが喜んで見に来てくれるようなプレーができる選手になりたいです」

――参考にしている選手はいますか?
「イングランド代表のセオ・ウォルコット選手(アーセナル)。足が速くて、スピードに乗ったドリブルとかをYouTubeで見て研究しています」

――現在2位の関東ユース(U-13)サッカーリーグ(2部)に向けて、意気込みをお願いします!
「最初にリーグ最少失点で優勝するという目標をたてて、失点0で順調だったんですけど、この前失点して負けてしまったので次からは気合いを入れ直して、失点を少なくして頑張りたいです!! 」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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