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ヤング魂 by 長谷川望

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[第22回]GK能嶋昭登(大豆戸FC U-15)「目指せ全国!真っすぐサッカーに打ち込むGK」
by 長谷川望

 強豪チームがひしめく神奈川県で、現在神奈川県(U-15)サッカーリーグのトップリーグで一位と勢いを見せている大豆戸FCジュニアユース。チーム全員で目指すは全国大会出場だ!

 そんなチームのストロングポイントを高橋孝輔監督に聞いた。「一体感ですね。中学生全体でも約90人いまして、そのなかでコミュニケーションを取るようにしています。夏も小学生も含めて全員で合宿をして縦の関係を作り、応援に来てもらったりしています。この子たち同士も仲良いですし、後輩ともコミュニケーションが取れているので、そういった応援の力というのがチームの強みとなっています」。

 今回の取材では、高橋監督が言うように選手たちから後輩を思いやる言葉をたくさん聞くことが出来た。

PICK UP選手
 能嶋昭登くん(15)。ポジションはGK。得意なプレーはハンドキックとドロップキックでカウンターを狙うこと。「GKから攻撃を始めるというのをやっていきたいです」と、攻撃の起点になることを自分で考えて行っているその姿勢に驚かされた。

 まだ伸びているという身長は172㎝。同じくサッカーをしているお兄さんも185㎝と言うから今後の成長にも期待したい!

どんな選手!?
「すごくしっかりしていて、でもお茶目なところもあるムードメーカーです。選手としてはシュートストップやキャッチングの技術が高いので、GKとしての能力が高い選手だと思います」と高橋監督も守護神としての彼に一目置いている。

 能嶋くんに普段力をいれているトレーニングを聞いた。「ドロップキックだと、雨の日は水でボールがバウンドしなくなるので、川島永嗣選手が良くやるハンドキックのように、そのまま蹴るということを意識してやっています。今自分の身長は伸び盛りなので、家ではあまり筋トレはしないようにして、腹筋くらいで抑えています」と、はっきりとした口調で話してくれた。その様子からはサッカーに真っすぐ取り組んでいることが見てとれた。

将来の夢は!?
 そんなサッカー大好きな能嶋くんの将来の夢は、世界一のGKになること。好きな選手は「マヌエル・ノイアー選手(バイエルン)です」と即答! 「ポジショニングの修正がすごいなと思います。飛び出しの絶妙なタイミングを良くYouTubeで見て勉強しています」。大きな夢を抱きながら、研究に勤しむ彼の今後の活躍が楽しみだ!

気になる質問‼
――GKを選んだきっかけを教えて下さい。
「最初はFWをやっていたんですけど、小学2年生のときに、GKをやっていた子が怪我をして、それでたまたま自分がやることになりました。それからずっとGKをやっています」

――休みの日は何をしていますか?
「遊べる日は遊んでるんですけど、家にいてサッカーのために身体をゆっくり休めていることが多いです。『やべっちFC』とかを見るのが好きです」

――今後の目標を教えて下さい。
「全国大会を目指しているので、次の大会の高円宮杯で全国大会に出られるように頑張ります!!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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