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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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勝つか、負けるかという試合をしたのはプラス。こういう試合をもっと組んで欲しい
by セルジオ越後

 日本代表とイランの試合は1-1で引き分け。やって良かった。ハリルホジッチ監督がアジアの強いチームとやったのは、これが初めて。遥かに相手の方が上回った。良く日本は1-1で終わったと思う。日本は上手くいかないことが多かったし、1-4で負けていてもおかしくない試合だった。

 今の日本はアジアで横綱じゃない。ハリルホジッチ監督はワールドクラスの相手と試合をしていないし、これが初めてとなる歯ごたえのある相手だった。勝つか、負けるかという試合をしたのはプラス。ハリルホジッチ監督も最終予選は侮れないということを理解しただろう。とても意味のあったゲーム。あとは日本サッカーの組織がどう感じたか。ホームでモチベーションの低い相手と試合を重ねるのではなく、こういう試合をもっと組んで欲しい。最終予選の前に2試合くらいやって欲しいね。

 だが試合は勝ちたいのか、テストをしたかったのかもよく分からなかった。テストならば、十分に力が分かっている岡崎をあのタイミングで入れる必要はないだろう。南野は後半43分からの出場。これでは何も分からない。また結果の出ない選手を毎回呼んで、毎回使うのはどうか。レギュラーがずっとレギュラーでは競争が生まれない。きょうの試合はPKのミスをした吉田は後半に代えて良かっただろう。

 戦い方も不満が残った。特に前半は酷かった。小競り合いはしていたかもしれないが、ボール際であんなに負けたら喧嘩していないということ。相手のストロングポイントがフィジカルで、日本もフィジカルで勝負したいんだったらラグビー日本代表の100日合宿をすればいい。フィジカル強い相手にどうやるか、考えないといけない。日本はサイドが上がらないから相手の守りが広がらない。結局密集で勝負して日本は背中向けてガツンとやられる。宇佐美も、武藤もそう。イランの方が両サイド開いてDFの間に入ってくる攻撃をしていたと思う。弱い相手であれば、縦に縦に行くだけでも通用するかもしれないが、レベルが上がれば同じようには行かない。ボクはハリルホジッチ監督の選ぶキャスティング、交代含めて最終予選は大丈夫かなと思った。

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