beacon

ヤング魂 by 長谷川望

このエントリーをはてなブックマークに追加

[第36回]FW山崎倫(レジスタFC)「勝ち取った全国優勝! 信頼できるエース」
by 長谷川望

 2016年最初に注目するのは、前回コラムと同じく「第39回全日本少年サッカー大会 決勝大会」で日本一に輝いた埼玉県の強豪・レジスタFC! 3年連続で全国大会に出場している同クラブはネットで「強すぎる」と話題になるほどその実力は折り紙付きだ。

 その強すぎる秘訣はどこにあるのか。渡辺泰明監督は「 攻撃的と良く言われるのですが、実は守備を意識しています。ボール回し一つにしても、やはり厳しい守備のなかで回せなきゃ意味がないので、ボールを回す練習ですけど 守備に対する声がけの方が多いと思います」と話す。チームの守備意識の高さが、結果的に強い攻撃力を養っていた。

 今回はチームのエースとして全日本少年サッカー大会の勝利にも貢献した小学6年生の選手に話を聞いてみよう!

PICK UP選手
 山崎倫くん(12)。ポジションはフォワード。得意なプレーは、中に切り込むドリブル。今回の全国大会出場がかかった埼玉県大会の決勝戦では逆転ゴールを決め、全国大会では7試合で7得点を記録しているチームのエースだ。

 前回大会でも全国を経験している山崎くんは「埼玉県だけだったら体格差が少ないけど、全国になると相手の身長が大きくなったりするから難しくなります。だから大きい相手には動いて裏を取ったりするようにしたいです」と、2度目の全国大会を前に話してくれていた。そして見事、悲願のクラブ初・全国優勝をつかみ取った!

どんな選手!?
 渡辺監督は「 去年から全国大会に出てエースとして活躍してくれていましたが、点を取ることだけじゃなくて、前線からの守備もちゃんとやってくれています。チームの中心として信頼しているプレーヤーです」と、彼の能力に一目置いている。

「家ではお父さんに教えてもらっています。お父さんはサッカーやっていなかったけど勉強しました。今では一緒に海外選手の動画を見たり、分からないことがあったら聞くようにしています」と、嬉しそうに話す。山崎くんの成長は、家族という心強い存在が支えているに違いない。

気になる質問‼
――好きな選手はいますか?
武藤嘉紀選手(マインツ)です。 ドリブルしていても倒れないところが凄いなと思います」

――将来の夢を教えてください!
「日本人で獲ったことないので、バロンドールを獲れたら良いなと思っています!」

――レジスタはどんなチームですか?
「前が決めて、後ろが絶対守る。今までそれで勝ってきました!」

――クラブを卒業しても頑張ってください!!
「ありがとうございます! 中学生になっても頑張ります!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
スポーツライター長谷川望facebookファンサイトはこちら

TOP