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ヤング魂 by 長谷川望

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[第72回]MF川崎颯太(甲府U-15)「全員で戦うチームのキーパーソン」
by 長谷川望

 ヴァンフォーレ甲府U-15は、山梨県南アルプス市で活動している同県を代表するジュニアユースチームだ。現在、関東ユース(U-15)サッカーリーグ(2部)に所属し、1部昇格をかけた残り4節の熱戦を戦い抜く!
 
 Jリーグクラブのアカデミーとして「トップチームに上がることは意識させている」と話す島根聡一監督。プロを目指す選手たちは、育成年代でどのようなことを身につけるべきなのだろうか。「素直さを育んでほしいです。自分のブレない軸は持っていなきゃいけないんですけど、人からの意見も取り入れられる柔軟性は必要。『自分はこうだから良いんだ』って感じでは伸びないので、軸がありながらも人からの意見を取り入れられる選手が伸びていくと思います」。アカデミーで育んだ「素直さ」を忘れない選手たちが、トップで活躍する姿を見るのを心待ちにしたい。

 今回はジュニアから甲府に所属している選手をピックアップ!

PICK UP選手
 川崎颯太くん(15)。ポジションはトップ下。試合の流れを変える決定的な仕事が魅力のチームのキープレーヤーである。
 
「練習のあとの自主練では、振り向いてすぐのシュートや仲間とのコンビネーションで打つシュート練習をやっています。また静岡で行なった夏合宿では、高校生と試合をしたときに後半からスタミナが切れて、プレーが雑になってしまったので、これからはスタミナをつけるために走り込みをやっていきたいです」と、意気込みを話す。
 
 Jリーグアカデミープレーヤー(U-13)トレーニングキャンプ、ナショナルトレセンU-14のメンバーに選出されている注目の選手だ。

どんな選手!?
 島根監督は「本当にサッカーが大好きなサッカー小僧で、個で打開できる力があります。最後自分で決め切れるので、頼りになる選手です」と、彼が持つ個の力について高く評価する。
 
 川崎くんは、ジュニアから所属している甲府で学んだことを「全員で戦う大切さ」だと言う。「サッカーは一人ではなく11人でやるスポーツですが、11人以外のベンチの人が声を出したりすると、ピッチ内でもっと頑張ることができます。全員で戦って、ベンチの人が良い準備をしてくれて、2年生も僕たちに刺激をくれて、全員が活躍できることがチームの強みになっています」。ピッチに上がる11人だけではなく、チームメイト全員の繋がりが力となり彼を前へと動かしている。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ポグバ選手(マンチェスター・ユナイテッド)です。トップ下ではないんですけど、どんどん攻撃参加して、得点をたくさん取ったり、アシストをしたりして、攻守ともにチームに貢献できるところがすごいなと思います。あとはスピードや判断で戦える選手に注目しています」

――将来の夢を教えてください!
「Jリーグでプレーして、将来的には海外に行って活躍したいです!」

――休みの日は何をして過ごすのが好きですか?
「トレセンなどで出会った他県の友達と、予定を合わせて遊びに行ったりしています。他のチームの友達と交流して、サッカーの話をするのが楽しいです」

――これからも頑張ってください!
「1試合1点を目標にして、貪欲にゴールを狙いたいです!」

[写真]将来のビジョンを語る川崎颯太くん(左)と、第71回のコラムに登場してくれた小林佑企くん(右)


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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