beacon

ヤング魂 by 長谷川望

このエントリーをはてなブックマークに追加

[第83回]DF小暮太誠(戸塚FCJ)「成長を実感! 心強いゲームキャプテン」
by 長谷川望

 埼玉県川口市の赤井少年サッカー場で練習を行っている戸塚フットボールクラブジュニア。このクラブはサッカー激戦区とされる埼玉県で、第40回全日本少年サッカー大会県大会で頂点に輝いた注目のクラブだ。初優勝、初全国大会出場を決めた戸塚FCJは、先月25日から29日に行われた全国大会で、グループリーグを突破し、その存在感を放った。

 取材を行った日は、埼玉県大会で清野画監督が「決定力に少し課題がある」とコメントしていたように、入念なシュート練習を行っていた。様々な攻撃パターンを何度も繰り返す、その姿は真剣そのものだ。

 今回は、成長したチームのゲームキャプテンをピックアップ!

PICK UP選手
 小暮太誠くん(12)。ポジションはセンターバック。得意なプレーは、得点に絡む強烈なロングボールだ。

 ゲームキャプテンを務める彼は、話をしてみると明るく、優しい笑顔を絶やさない。しかしゲームキャプテンとしての心構えを聞いたときに見せた真剣な表情からは、強い責任感を感じることが出来る。「試合中は声を出すようにしています。後ろから指示を出して、試合中チームを元気付けていきたいです」。

どんな選手⁉
 他の選手よりも頭一つ分背が高く、小学生でありながら体つきもしっかりとしている小暮くん。練習を見守っていた彼の父親は「毎日バランス良く、たくさん食べてもらうようにしています」と、日々の身体作りについて話す。
 
 強いのはフィジカルだけではない。チームメイトからは「気持ちが強くて、良くロングボールで得点に絡む働きをしてくれます! コーナーキックでも得点できる選手なので頼りにしています」と迷わず答えてくれた。

「暇なときは近くの公園でロングボールの練習をしている」と話す小暮くんは、練習中も強いキックが印象的だった。その強さは自分で行っている練習の賜物だろう。チームについて「全国が決まってすごく嬉しかったです! チーム全体的に自信がつきました」と、今回の大会を通じて成長を実感している。この自信は今後の彼のサッカー人生の大きな支えになるのではないだろうか。

気になる質問‼
――好きな選手はいますか?
「ジェラール・ピケ選手(バルセロナ)です。背が高くて、ヘディングの強さが好きです」

――将来の夢を教えてください!
「世界ナンバーワンのディフェンダーになることです!」

――これからも頑張ってください!
「全国で力を発揮して、みんな中学行っても上手くやっていけるようにしたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
スポーツライター長谷川望facebookファンサイトはこちら

TOP