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ヤング魂 by 長谷川望

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[第89回]MF和光翔空・FW和光翔夢(戸塚FCJ)「気持ちの強いチームに成長させた6年間」
by 長谷川望

 埼玉県川口市で活動を行っている戸塚フットボールクラブジュニアは、昨年の第40回全日本少年サッカー大会県大会で初優勝、初全国大会出場を決めた注目のクラブだ。

 その功績を収めた6年生たちは、この春クラブを卒業する。清野画監督は「W杯などで活躍出来る選手になれば嬉しいですが、一番は文武両道を実践して高校・大学・社会人・シニアと生涯サッカーに関わってくれたら嬉しいです」と卒業する選手たちへの想いを口にする。練習中は真面目で、練習が終わると和気あいあいと賑やかで、オンとオフがはっきりしているチームという印象を抱かせてくれた6年生たち。持ち前の切り替えられる力は、文武両道に活かされていくのではないだろうか。

 戸塚FCJで育った双子の選手たちをピックアップしたい!

PICK UP選手
 和光翔空(とあ)くん(12)。ポジションはボランチ。正確なパスで攻撃の起点を作っている。そして今回はもう一人、翔空くんと共に取り上げたい選手がいる!

 和光翔夢(とむ)くん(12)。ポジションはフォワード。ドリブルで相手をかわし、果敢にゴールを狙う。二人は同じチームに通う双子の兄弟であり、攻撃のキープレーヤーたちなのだ。

「テレビを見ていて、(サッカーが)かっこいいなと思って二人で始めました」と、弟の翔夢くんがサッカーを始めたきっかけを教えてくれた。

どんな選手⁉
 6年間見守ってきた清野監督に二人の特徴を聞いた。「翔空は、左右両足が使えてキックの精度が高い選手です。翔夢は、得点能力が高く、夏以降に精神的、技術的に1番成長した選手です」。二人の能力を高く評価している。

 しっかり者の兄・翔空くんと明るい弟・翔夢くんは、チームメイトとも仲が良く、仲間たちと、そして兄弟で6年間切磋琢磨してきた。彼らがいたチームとはどのようなチームだったのか。そこには共通した言葉があった。「走りを基本的にやっているので、キツイときに頑張れる精神的に強いチームだと思います(翔空くん)」「みんな気持ちが強くて、やれば出来るチームです(翔夢くん)」。

「精神的に強い」という二人から出てきた言葉。4月からは別々のクラブでサッカーを続けていく。戸塚FCJで培った精神力で、様々な壁を乗り越えていくに違いない!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「モドリッチ選手(レアル・マドリー)です。個人のプレーも上手いし、体力があって、レアルの中心選手なのがすごいと思います」(翔空くん)
「グリーズマン選手(アトレティコ・マドリー)です。テクニックもあるし、シュートも決定力があるので憧れています」(翔夢くん)

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって世界一のMFになることです!」(翔空くん)
「たくさん点を決められる世界ナンバーワンのFWになることです!」 (翔夢くん)

――中学からは別々のクラブに行くことになりますけど、寂しくないですか?
「全然さみしくないです(笑)」(翔空くん・翔夢くん)

――中学生になっても頑張ってください!
「結果を残せるように頑張ります!」(翔空くん)
「一つ一つの練習をしっかりしていきたいです!」(翔夢くん)

[写真]兄・和光翔空くん(左)と弟の和光翔夢くん(右)

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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