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ヤング魂 by 長谷川望

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[第92回]DF西野純太(S.T.FC)「ポテンシャルが光る攻撃的センターバック」
by 長谷川望

 本田圭佑(ACミラン)が経営に携わっているS.T.フットボールクラブは、東京都ユース(U-15)サッカーリーグ(Tリーグ)のトップリーグに所属し、リーグ最少失点をキープしている(6月5日現在)。鹿島アントラーズに所属する安部裕葵を輩出したことでも知られている勢いのあるクラブだ。

 廣瀬太郎監督はチームのストロングポイントについて「戦う気持ちとハードワークで負けないことを一番大切にしています。スタートの笛が鳴った瞬間から終了の笛が鳴るまで全力を尽くし、ミスを恐れず、そのときのベストを出し切っていきたいです」と話す。

 今回はこれから成長が楽しみな中学2年生の選手をピックアップ!

PICK UP選手
 西野純太くん(13)。ポジションはセンターバック。得意なプレーは、素早く攻撃に繋げる的確なロングフィードだ。

 選手たちの多くが「走りに力を入れている」と答えるほど、「ハードワーク」に注力しているS.T.FC。西野くんも「足が速くなれるように、腕の振り方やつま先の力の入れ方を買った本で研究しています。家の近くで走るトレーニングをしています」と、自主トレについて話す。チーム全体で基礎体力アップに力を入れており、その粘り強い戦いは夏場に向けた武器になるはずだ!

どんな選手⁉
 廣瀬監督は西野くんのポテンシャルについてこう話す。「真面目でリーダーシップをとれるところが彼の良さです。跳躍力があり、セットプレーからヘディングで点を取ることもあります。足りない所だらけですが、ポテンシャルは低くないので、来年はチームの中心を担う選手になってほしいと思います。遠慮せずに今年の夏から食い込んできてくれたら嬉しいですね」と、期待を寄せている。

 休日は読書をし、「東野圭吾さんが好き」と言うほど文学少年である一方、中学2年生のサッカー少年でもある西野くん。サッカーではいつでも出場機会を得られるように準備満タンだ。「気を抜いたらすぐスタメンを外されたり、入れ替えが激しいので、いつでも出場できるようにしたいです。どんなチームにも負けないように、力を出し切れるチームにしていきたいです」と、頼もしい意気込みを話してくれた。今年の夏、そして来年と西野くんの可能性はどんどん広がっていく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
アンドレア・ピルロ選手(ニューヨーク・シティ)です。自分がもともとMFをやっていて、ミラン時代のピルロ選手を見て『すごいな』と思いました。パスが上手いところが好きです!」

――将来の夢を教えてください!
「チームで全国優勝です! 将来は、サッカーの指導者か建築士になりたいです! 家を見ると『かっこいいな』と思うので建築士になりたいと思いました。あとは子供が好きで、自分のやってきたことを人に教えるのが楽しそうなので、指導者にも憧れています」

――これからも頑張ってください!
「マッチアップする相手に抜かれないこと、そしてチームで優勝できるように頑張ります!!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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