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ヤング魂 by 長谷川望

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[第95回]DF別府慧(柏レイソルU-12)「『ここからだ』という意識を持って世界に挑む!」
by 長谷川望

 今年3月、「ダノンネーションズカップ2017 in JAPAN」で日本一に輝いた柏レイソルU-12。20都道府県48チームの中から勝ち上がり、日本代表として10月にアメリカで行われる世界大会に出場する。

 チームを指揮する根引謙介監督に、ダノン杯世界大会に向けた想いを聞いた。「自分たちのやりたいことをするためにも、基本的なところをしっかりやっていきたいです。良い特徴が選手それぞれあるので、その色を出すためにも、止めたり蹴ったりすることを積んでいきたいと思います。『自分磨き』と『チーム磨き』ということをみんなで共有しているので、相手に関係なく自分たちのサッカーをして、勝利を目指していきたいです」。日本の強さ、そして柏の強さを世界に見せてくれるのではないだろうか。

 今回は、チームをまとめる小学6年生のディフェンダーの選手をピックアップ!

PICK UP選手
 別府慧(けい)くん(11)。ポジションはセンターバック。キャプテンを務める別府くんが得意とするのは、身体を張った1対1だ。後ろからチームの何度も危機を救っている。

 ダノン杯日本大会について「優勝した瞬間、嬉しかったです。いつもみんなで『攻撃は前を狙って、守備はコンパクトに』を心がけています」と、チーム一丸となって挑んだ様子を振り返る。

どんな選手⁉
 根引監督は別府くんについて「5年生の頃に比べて成長した選手です。身体を張って最後のところを守ってくれています。キャプテンとしても頼れる存在です」と、チームに欠かせない存在として頼りにしている。チームメイトからもすかさず「後ろからカバーしてくれる」「まとめてくれるキャプテン」という声が上がり、彼がチーム作りに努力していることが伝わってくる。

 別府くんにこれから待ち構えるダノン杯世界大会についての意気込みを聞いた。「1対1や背後に出たボールの競り合いの強化など、日本大会でいっぱい課題を見つけたので、そこを見直して世界一になりたいです! コーチからは『ここで満足しないように。ここからだ』と言われたので、気が引き締まりました」。冷静に世界大会への準備をしつつ、気合いも十分。今年の柏トップチームのシーズンスローガンにもあるように、U-12の選手たちも世界の舞台に挑む。「柏から世界へ」!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
セルヒオ・ラモス選手(レアル・マドリー)です。1対1が強く、最後まで諦めないところが好きです」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、世界に通用するディフェンダーになりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「世界一になれるように、みんなで頑張ります!!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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