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ヤング魂 by 長谷川望

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[第104回]FW池端今汰(ジュビロ磐田U-15)「代表で学んだ『守備はFWにとって必要』」
by 長谷川望

 Jリーグのアカデミーチームであるジュビロ磐田U-15は、今年12月に行われる高円宮杯第29回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の出場権を獲得した静岡県を代表するチームだ。来月、全国の舞台でその強さを発揮する!

 半場康好監督にチームのストロングポイントを聞いた。「みんな仲が良いのが強みです。そのなかでもスピードのある選手、技術があってボールが持てる選手、高さのある選手、サイドを何度も駆け上がる運動量のある選手などいろんなタイプの選手がいます。2年生も良い味を出してくれているので、バランスの良いチームになりました。全員が出られる状況だと、誰を出そうか迷うほど楽しみなチームです」と、その温かい口調からは選手たちとの強い繋がりを感じることができた。

 今回は中学3年生のストライカーをピックアップ!

PICK UP選手
 池端今汰(きょうた)くん(15)。ポジションはフォワード。力を入れているトレーニングについて「もう一人のFWの仲間とターンの練習をしています」と答える池端くんは、スピードを生かした裏に抜けるプレーでゴールを奪う。

 今年のU-15日本代表のスリランカ遠征(怪我のため途中辞退)と中国遠征のメンバーに選ばれた期待の選手だ!

どんな選手⁉
 半場監督は「スピードもあり、シュート力も高い選手です。守備もできるようになったのでこれから楽しみです。決めてほしいときに決めてくれる頼れる存在です」と池端くんのFWとしての能力を高く評価している。

 176㎝と中学年代のFWとしては長身の彼は、普段から栄養面、そして代表で学んだことを常に意識していた。「食事は炭水化物を多く摂ったり、ジュビロでもらった五大栄養素が書かれたプリントを参考にして、お母さんに作ってもらうようにしています。代表では守備のところを求められるので、他の選手の迫力あるプレッシャーは吸収していきたいです。守備はFWにとって必要だし、チームにとって必要だと思いました」。

 身体づくりからプレー面まで細かく意識していけるその姿勢が彼を大きく成長させている。早いスピードと迫力のあるプレッシャーをかけるストライカーは、自分自身の強い武器となり、チームの強みになっていくに違いない!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「スアレス選手(バルセロナ)とレワンドフスキ選手(バイエルン)です。スアレス選手はゴールの嗅覚と動き出しが優れているところが凄いなと思います。レワンドフスキ選手はシュートテクニックが優れていて、どんな体制からもシュートを決められるところが好きです。よく動画を見て勉強しています」

――将来の夢を教えてください!
「ジュビロでプロになってA代表に選ばれたいです。そして世界で活躍して、最終的にはW杯で優勝したいです‼」

――これからも頑張ってください!
「高円宮杯の全国大会でたくさん点を取れるようにもっと練習していきたいです。また代表に入って世界で戦えるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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