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ヤング魂 by 長谷川望

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[第125回]GK小佐野耕喜(東松山ペレーニア)「『団結力』でクラブ初の全国大会出場!」
by 長谷川望

 埼玉県東松山市で活動している東松山ペレーニアU-15は、この夏、クラブ創設初の全国大会出場を成し遂げた。今年8月15日〜24日まで、北海道帯広市で行われた第33回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会に出場した注目のクラブだ。

 福田博之監督は全国大会について「関東大会では2連勝して、3連敗という追い込まれていた状況で、最終戦を勝ち切れたのでクラブ創設初の全国出場を果たすことが出来ました。全国大会ではグループリーグ敗退という結果になりまたが、全国では全国の難しさがあるのを感じることが出来たので、次に活かせるようにしたいです。また同じ舞台に立てるように邁進していきます」と振り返る。歴史を塗り替えたこの大会で、クラブと共にチームも一回り大きくなったに違いない!

 今回は全国出場に貢献した中学3年生をピックアップ!

PICK UP選手
 小佐野耕喜くん(15)。中学1年生の時にフィールドプレーヤーからゴールキーパーに抜擢され、今では正GKとしてチームを守る役割をこなしている。「試合中はミスをしても、士気が下がらないよう声を出して盛り上げるようにしています」と話す彼は、インタビューを通じてピッチ内外で常に周りのことを考えているのが分かる。そんなチーム想いの小佐野くんが掲げるチームのストロングポイントは「団結力」!

どんな選手⁉
 福田監督は「中学からGKを始めたのですが、素直な性格ということもあり、それからはどんどん伸びてきています。関東大会でもPK戦でしっかりとボールを止めてくれました。身体づくりも含めて、これから更に成長してほしいと思います」と、小佐野くんの伸びしろに期待している。

 今年の夏は彼にとっても、チームにとっても成長するために重要な時間になったのではないだろうか。全国大会の様子を小佐野くんに聞いた。「まず試合に出ていない人たちが、ずっと声を出して応援してくれていたので、その人たちのためにも『全国に出ないと』という気持ちでやってきました。そして全国に出場して、自分たちの弱さを実感したので、そこを修正して高円宮杯でも全国に出れるようにしたいです。全国では失点が多かったので、もっと守備の力を強くしていきたいです」。チーム全員で勝ち取った全国大会は、課題と次なる目標を見つけることが出来た貴重な大会となった。今後は新しい目標に向かって前進していく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「中村航輔選手(柏)とブラジル代表のエデルソン選手(マンチェスター・C)です。中村選手は反射神経が鋭くシュートストップが上手いところと、キックの精度が高いところが好きです。エデルソン選手はパントキックとフィードが上手いので尊敬しています」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、日本代表のGKになりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「県リーグで残留を目指して頑張ります。そこから関東リーグ参入戦に後輩が出られるようにしたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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