beacon

ヤング魂 by 長谷川望

このエントリーをはてなブックマークに追加

[第136回]MF登丸楓吾(上尾朝日FC)「悔しさを強さに変えるキープレーヤー!」
by 長谷川望

 NPO法人アイウィルスポーツクラブ上尾朝日フットボールクラブスポーツ少年団は、昨年行われた第42回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会ベスト8という好成績を残したジュニアサッカークラブだ。

 もうすぐ卒業する小学6年生に向けて、佐藤考浩監督にどのような選手に育ってほしいか聞いた。「これからサッカーをしていく上で、いろんな壁があると思います。壁にぶつかった時に、諦めるのではなく、立ち向かって乗り越えられる選手になってほしいです。自分に満足しないで、もっと何かあるんじゃないかと自分たちの可能性を伸ばしてくれたら嬉しいです」。このクラブで学んだことは、選手たちの今後のサッカー人生にとって大切な基盤となっている。

 今回は埼玉県を代表する小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 登丸楓吾くん(12)。ポジションはミッドフィルダー。得意のドリブルで相手をかわし、得点につながるクロスを放つチームのキープレーヤーだ。

 2018年のJFAフューチャープログラムトレセン研修会U-12の埼玉県代表に選ばれている注目の選手! 彼は「埼玉県選抜では自分よりも上手い人がいたので、そういう人よりも上手くなれるように頑張りたいです」と謙虚な姿勢を持ちつつ、向上心あふれる意気込みを話す。

どんな選手⁉
 佐藤監督は登丸くんの未来についてこう話す。「視野が広く、スピードもあって攻守の切り替えが早い選手です。個人の打開力と正確なキック力を生かしてゲームを決めることができるので、中学生になってもそういう自分の武器を出せる選手になってほしいです」と、更なる成長を心待ちにしている。

 今年から新しいチームに所属する登丸くんに、このチームで一番印象に残っていることを聞いた。「全日本の準々決勝で、捻挫しながら出たことです。負けてしまって悔しい想いをしました」と話す。この想いは「向上心」を忘れさせない、彼の強さになっていくのではないだろうか。現在は怪我も治り、次なるステージに向かってサッカーに打ち込んでいる!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ネイマール(パリSG)です。足元のテクニックの上手さが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、日本代表で世界一のチームになることです!」

――これからも頑張ってください!
「中学生になって、まずは埼玉のなかで1番をとれるように強くなっていきたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
スポーツライター長谷川望facebookファンサイトはこちら

TOP