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ヤング魂 by 長谷川望

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[第137回]DF中村太一(ファナティコス)「絶対欠かせない存在! キャプテンプシー溢れるCB」
by 長谷川望

 ファナティコスは、群馬県前橋市で活動しているジュニアサッカークラブだ。昨年行われた第42回全日本U-12サッカー選手権大会でベスト16など功績を収めている。

 若林秀行監督にチームのストロングポイントを聞いた。「全体的に攻撃が強いチームです。攻撃のためにボールを持ってチャレンジしたことは、たとえ失点に繋がっても問題ではないということを選手たちに話しています」。積極的なプレーは個々の強さとなり、そして相手の脅威になっていくに違いない!

 今回はみんなをまとめる小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 中村太一くん(12)。ポジションはセンターバック。キャプテンを務めている彼は「中学で通用するように1対1の強さにこだわって練習しています。練習や試合中は、みんなの体調を聞いたり、盛り上がるような声がけを心掛けています」と、しっかりとした口調で答えてくれた。

 もうすぐ卒業するチームに対しては「みんなで励まし合ってやっていた走り込みが印象的です」と、積み重ねてきた日々が何よりも記憶に強く残っている。

どんな選手⁉
 若林監督は「技術があり、視野が広く、他の人よりも色々なところを見ることができる選手です。また頭が良く、キャプテンプシーに溢れているので、チームの頼れる存在です」と中村くんのポテンシャルに太鼓判を押す。

 そのキャプテンプシーの高さは、チームメイトの言葉からも強く伝わってくる。「チームの中心で絶対に欠かせない存在!」「正確な指示をだせるしっかりとした性格!」と、中村くんが築き上げた信頼の厚さを物語る。

 しっかりとした口調のなかに、チームについて話すときは、さらに生き生きとしているのが印象的だった中村くん。全員で勝ち進んだ全日本少年サッカー選手権大会についてこう振り返る。「群馬で通用したところが通用しなかったり、キーパーの凄さに驚きました。中央から突破できなかったり、パスが通らなかったりしたので、中学では通用するように、今から練習していきたいです!」。大会を通じて学んだことを、中学で発揮していく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「カンナバーロ元選手です! ヘディングの強さとインターセプトの上手さが凄いと思います」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、世界で通用するDFになることです!」

――これからも頑張ってください!
「中学でも活躍できるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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