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ヤング魂 by 長谷川望

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[第152回]FW菊池将太郎(川崎チャンプJY)「U-15代表候補合宿で学んだ強さ」
by 長谷川望

 FC川崎チャンプジュニアユースは神奈川県川崎市で活動しているサッカークラブ。第34 回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会神奈川県大会で4位を記録し、関東大会に出場している。

 浦壁博樹監督は歩んできた道のりをこう振り返る。「1年生の頃は全体的に身体が小さくて本当に勝てなくて、当時のU-13リーグで2部から3部に落ちてしまったチームです。しかしそれでも腐ることなくサッカーに打ち込み、3年生になってクラブユースで関東大会に出て、リーグ戦でも負けが少なくなってきました。やっと結果で見えるようになって、選手たちの自信に繋がっていると思います」。苦しい時を乗り越えて培ったチームの強さが、大きな成長に繋がったのではないだろうか。

 今回は中学3年生のポイントゲッターをピックアップ!

PICK UP選手
 菊池将太郎くん(15)。ポジションはフォワード。「みんな仲が良くて、全員で声をかけ合って、一つの目標に向かって連動してゴールに向かえるチームです」とチームについて話す彼は、スピードに乗ったドリブルと正確なゴール前のシュートで勝利に導く。

 今年4月1日〜4日に静岡県で行われた2019タウンクラブ・中体連キャンプや7月27日〜31日に福島県のJヴィレッジで行われたU-15日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに選ばれている注目の選手だ!

どんな選手⁉
「何事にも動じず、自分のストロングポイントを表現できる選手です。少年時代は平均的な選手だったのですが、努力をして、代表候補にまで選ばれる選手になってとても嬉しいです」と近くで見守ってきた浦壁監督は、菊池くんの成長を心から喜んでいる。

 U-15代表候補キャンプに参加して感じたことを菊池くんに聞いた。「U-15代表候補のFWはみんな動き出しが上手だったので、自分も攻撃の関わりをもっと意識してやっていきたいと思いました。他にも190㎝近いセンターバックがいるんですけど、その選手たちは力強くて、当たり負けしてしまう場面もあったので、今は筋トレと体幹トレーニングを練習前と後にやっています。これから自分の通用する武器を磨いて、世界で通用する選手になりたいです!」。トレーニングの成果を「体重が3㎏増えたので、以前よりは当たり負けしなくなってました」と話すように、すでに代表合宿で学んだことを持ち前の努力と表現力で確実に活かしている。

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「海外の選手だと得点能力に長けているクリスティアーノ・ロナウド選手(ユベントス)と動き出しが飛び抜けているレワンドフスキ選手(バイエルン)です。日本人の選手は大迫勇也選手(ブレーメン)が好きです。いつも攻撃の起点になれるところが凄いなと思います」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になって、海外で活躍できるようになりたいです!」

――これからも頑張ってください!
「人一倍努力して、毎回代表に選ばれるように頑張ります!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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