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ヤング魂 by 長谷川望

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[第163回]DF馬場空凜(バンティッツいわきジュニア)「初の全国をモチベーションに新しいステージへ!」
by 長谷川望

 バンディッツいわきジュニアは、JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会に福島県代表として出場したジュニアサッカークラブだ。チーム創設6年目での初の全国大会は、一次リーグ敗退で終えたが、その経験は選手たちだけではなくクラブにとっても大きな成長につながった。

 創設わずか6年目で全国まで登りつめた強さの背景には何があったのか、馬目茂樹監督に話を聞いた。

「要求をし合いながらも仲が良くて、一体感があったチームでした。あとは、保護者の方々の協力もすごく大きかったです。全日に向けて、僕たち指導陣よりも後押ししてくれたと思います。結果が出ないときも保護者の方々が辛抱強く陰で支えてくれたので、立て直すことができました」

 全国への道のりは、選手、指導者だけではなく、保護者の方の協力が大きなチカラとなっている!

 今回は攻守で活躍する小学6年生をピックアップ!

PICK UP選手
 馬場空凜(そらり)くん(12)。ポジションはディフェンダー。「身体負けしないために、体幹トレーニングを毎日寝る前に5分間行っています」と身体づくりについて話す馬場くんは、正確なパスとピンチを救うインターセプトでチームを支えている。

 昨年8月に開催された2019年度 JFAフットボールフューチャープログラム(FFP)トレセン研修会U-12・東日本のメンバーにも選ばれている期待の選手だ!

どんな選手⁉
 馬目監督は「性格は大人しくて、技術力があってセンス抜群の選手です。中盤でも後ろでもできる選手なので、中学で色々なポジションを経験しても十分活躍できると期待しています」と馬場くんの能力に太鼓判を押す。

 その性格と能力はチームメイトからも評判が高い。「試合中はしっかり守ってくれて、生活面でも優しいです」「自分たちが攻めてても、1対1でしっかり守ってくれるので安心して攻められます」とチームメイトが言うように、ピッチ内外で彼の良さが行きわたっている。

 今年の春から中学生になる馬場くんは、内に秘めた闘志をこう話す。

「バンディッツいわきジュニアでは、初の全国大会を経験できてとても嬉しかったです。チームワークの強さで乗り切れたと思います。中学では新しいステージが待ってるから、そこで努力して中学でも全国大会にいけるように頑張りたいです!」

 自分たちで切り開いた全国という舞台を経験して、目標を明確にできた彼は、それをモチベーションにより一層サッカーに打ち込むに違いない!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「デ・ブライネ選手(マンチェスター・シティ)です。鋭いスルーパスを出してアシストをするところがかっこいいです」

――将来の夢を教えてください!
「日本代表になって大活躍することです‼」

――これからも頑張ってください!
「全国大会では、他のチームは攻守の切り替えがとても早かったので、これからは自分も切り替えの早さを意識してやっていきたいです!」

◆著者プロフィール◆
長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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