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ヤング魂 by 長谷川望

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[特別編]木場克己トレーナー「世界で活躍する選手を多数輩出! 体幹トレーニングは小学生から」
by 長谷川望

 長友佑都(ガラタサライ)、久保建英(マジョルカ)、中井卓大(レアル・マドリー・フベニールC)。現在その行く末が大注目されている世界で活躍している日本のサッカー選手たちだ。特に久保、中井はジュニア年代からスペインでプレーしていた事で知られており、今後の活躍に期待されている。

 彼らの共通点は木場克己トレーナーのもと、体幹トレーニングを行っていたということだ。若手注目株の後者二人は、ジュニアの頃から休みの期間に木場トレーナーのジム・COREトレSTUDIOに通ったり、現在もSNSを通じて身体のケアについて相談をしたりして“コバトレ”を続けている。また最近では、小学生の体力低下が問題視され、幼児から小学生を対象に“コバトレ”を実施している地方自治体もある。

 今回は木場トレーナーにジュニアから実践すべき体幹トレーニングについて話を聞いていきたい‼

——なぜジュニアから体幹トレーニングを行った方が良いのですか?
木場「最近は大きな怪我をする子供が多いということを、指導者やトレーナーの方々から聞きます。サッカーをする上で、怪我をすることが最もこわいことです。せっかく世界で活躍できるスキルがあっても、身体が対応できなければ選手生命も危ぶまれてしまいます」

——怪我と体幹はどのような関係がありますか?
木場「怪我をする原因のなかには、体幹を使って片足を上げられない。上半身を支える下半身の筋力がない。体幹の部分が弱くストップできない。大きな選手と当たったときに、当たり負けする。というようなことがあり、体幹と非常に大きく結びついています。しかしトレーニングに集中できる子とできない子がいるのもジュニア年代の特徴です。より集中してもらうために、まずはなぜ体幹が重要なのかを説明することが大切だと私は思っています。久保選手も小学4年生から指導に当たっていますが、小学4年生くらいになると身体の仕組みを理解して取り組むことができます」

——身体のどの部分を鍛えればいいのかということも説明されているのですか?
木場「例えば『足がはやくなりたい』という時に、姿勢を作る体幹の筋肉の腹橫筋(ふくおうきん)、足を引き上げる筋肉の腸腰筋(ちょうようきん)、それらを支えるのがお尻の筋肉なんだよという仕組みを教えていきます。そしてそこから足を繋げている足の裏の筋肉があること。例えば足の指の筋肉が使えるか、土を足でかめないと速く進めないということを説明すると子供たちは、自らトレーニングに打ち込むことができます。『足が遅い』と言うのだけではなく、なぜそうなるのか身体の使い方を教えてあげることがすごく大事だと思います」

——サッカーに必要な身体の使い方は知りたいですよね。
木場「足がはやいからサッカーが上手いという訳ではありません。50m走で1番はやいAくんと2番目にはやいBくんがいたとします。しかしマーカーを置いてジグザグに走らせた時に、お尻の筋肉が強いBくんの方がはやかったりします。サッカーはジグザグに走れることの方が有利になります」

——体幹を鍛えるとサッカーのプレーではどのような効果が期待できますか?
木場「正しく体幹を鍛えると、足も速くなるし、頭がブレずにシュートを打てるようになります。それはパワーを上手くボールに伝えることに繋がります。体幹を見ることで、選手の弱いところ、強いところを教えてあげることができます」

 実際にまず選手たちの弱点を見出して、そこを鍛えると言う木場トレーナー。ジュニア年代から自分の弱点と身体の関係を理解することが、パフォーマンス向上の第一歩になるのではないだろうか。

◆木場克己プロフィール◆
1965年12月26日生まれ。鹿児島県曽於市出身。
柔道整復師・鍼灸師・日本スポーツアスレティックトレーナー。
木場克己オフィシャルサイトはこちら


◆著者プロフィール◆
長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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