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柏が全北に連勝!!無敗のまま初の8強へ

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[5.22 ACL決勝T1回戦第2戦 柏3-2全北現代 柏]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は22日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行った。柏レイソルはホームで全北現代(韓国)と対戦し、3-2で勝利した。第1戦も2-0でものにしていた柏は、2戦合計スコアを5-2とし、初の8強入りを決めた。

 第1戦はチャンスを確実のものにして2-0で勝利した柏。1点差以内の敗戦でも準々決勝進出という圧倒的優位な状況でホームでの第2戦を迎えた。

 最初に決定機を迎えたのは柏だった。8分、右サイドからDF鈴木大輔がクロスを上げると、ファーサイドで待っていたFWクレオが頭で落とす。これをMFジョルジ・ワグネルが左足で狙うが、わずかに右に外れてしまう。

 勝つしかない全北も徐々にエンジンがかかり出す。13分、DFクォン・ギョンウォンのミドルは右ポストを直撃。同15分にはゴール前に抜け出したFWパク・ヒドに切り返しからシュートを許すが、カバーリングに入った鈴木がスライディングでクリアし、難を逃れた。

 だが21分、右サイドからのFKを獲得した全北は、MFエニーニョがゴール前に蹴り入れる。ボールは手前の選手が触れコースが変わると、後ろにいたDF増嶋竜也の胸に当たり、そのままゴールネットに吸い込まれていった。

 先行を許した柏は、システムを4-4-2に変更。サイドに張っていたFW工藤壮人をトップに上げ、得点を奪いに行く。31分、カウンターから工藤がシュートもGKの好セーブに弾かれる。同40分にはジョルジ・ワグネルのFKから増嶋がバックヘッドで合わせる。これも左に外れたが、柏サポーターの作り出す独特の雰囲気に乗って、柏が全北ゴールに迫り出した。

 すると41分、ついに柏に同点ゴールが生まれる。左サイドからジョルジ・ワグネルがクロスを上げると、セットプレーの流れで前線に残っていたDF渡部博文が頭で合わせて、前半のうちに振り出しに戻した。

 さらに後半6分、クレオが右サイドからクロスを入れると、相手のクリアボールがMF茨田陽生に当たってこぼれる。これを拾ったジョルジ・ワグネルが利き足とは逆の右足で蹴り込み、一気に逆転に成功した。

 MFレオナルドら攻撃の枚数を増やして対応する全北に対し、柏は落ち着いた試合運びを見せる。すると24分、MF大谷秀和のスルーパスで抜け出した工藤が、3点目を突き刺し、勝利を決定づけた。

 後半41分に全北にゴールを許した柏だが、3-2で逃げ切った。今大会成績を6勝2分とし、無敗のまま初の8強入りを決めた。日本勢の8強入りは11年大会のC大阪以来、2大会ぶり。準々決勝は8月21日と9月18日に行われる。

(取材・文 児玉幸洋) 


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