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ACLで勝てない広島、敵地で今季初黒星

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[3.11 ACL第2節 セントラルコースト2-1広島 ゴスフォード]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第2節が11日に行われた。F組のサンフレッチェ広島は敵地でセントラルコースト・マリナーズと対戦し、1-2で敗れた。広島は今季公式戦初黒星。今季のACLはこれで1分1敗となった。19日に行われる第3節はホームでFCソウルと対戦する。

 中2日のオーストラリアアウェー戦ということもあり、エース佐藤寿人を遠征メンバーに入れなかった広島。メンバーは怪我からの復帰組や若手で構成された。システムは3-6-1。守備陣は不動でGK林卓人、3バックはDF水本裕貴、DF千葉和彦、DF塩谷司。ダブルボランチを柴崎晃誠青山敏弘。右MFは移籍後初先発となった柏好文。左MFにはパク・ヒョンジン。攻撃陣はFW石原直樹を1トップに浅野拓磨と怪我から復帰した高萩洋次郎が2シャドーに入った。

 ホームでの開幕節を引き分けた広島だが、その後のリーグ戦では2連勝を決めるなど、好スタートを切っている。この試合でも入りは悪くなく、前半21分の場面では高萩がセンターサークル内から意表を突いた超ロングシュートを放つ。これはGKリアム・レディに弾き出されたが、積極的な攻撃が目立った。

 すると、そのプレーで得たCKのチャンス。右サイドからパク・ヒョンジンが左足で蹴り入れると、ニアにフリーで飛び込んだ塩谷が頭で叩きつける。ワンバウンドしたシュートは、カバーに入ったMFキム・スンヨンのまずい守備もあり、広島に先制点が転がり込んだ。塩谷は公式戦3戦連発となった。

 だがホームで負けられないセントラルコーストもすぐさま反撃。前半23分、カウンターからゴール前にボールを運ぶと、キム・スンヨンのラストパスを受けたFWマイル・ステリョフスキが浮かせたシュートで林をかわし、同点ゴールを決める。同32分には千葉のパスミスを見逃さなかったステリョフスキがエリア外から右足を一閃。水本に当たってコースが変わったことも奏功し、セントラルコーストが一気の逆転に成功した。

 1点ビハインドで折り返した広島は、9分から柏に代えてMF野津田岳人を投入。ボールポゼッションを高めながら反撃の糸口を探るが、フィジカルに勝るセントラルコースト守備陣を崩し切れない。後半35分には左クロスのこぼれ球を胸トラップで受けた浅野が決定的なシュートを放つが、GKの好セーブに遭う。同43分には右CKをファーで千葉が合わせるが、枠を捕えることはなかった。

 1-2で敗れた広島は今季公式戦初黒星。ACLは1分1敗となった。昨季のACLもグループリーグ3分3敗で敗退した広島の未勝利は8まで伸びた。Jリーグを2連覇した王者もまたもアジアの壁に苦しんでいる。


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