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新スタイルに手応えの柏MF大谷「積み上げたものが間違いではなかった」

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[2.17 ACLプレーオフ 柏3-2(延長)チョンブリ 柏]

 吉田達磨新監督のもと、パスで相手を崩す新たなスタイルに取り組む柏レイソル。サイド、中央から次々とチャンスをつくると、延長までの120分間で放ったシュート数は実に「47」に上ったが、2度のリードを奪いながら試合を決められない焦れた展開になった。「1か月という決して長くはない準備期間の中で、新しい監督のやろうとしている部分は出せた」。主将のMF大谷秀和は始動からわずか1か月の現時点には及第点をつける。

 大谷自身の役割も昨季とは異なっている。ポジションはボランチから1列前のインサイドハーフに上がり、ラストパスの供給や、フィニッシュにも積極的に顔を出す。実際、先制点は大谷のシュートのこぼれ球をFW武富孝介が押し込んで生まれている。これが流れの中で生まれた唯一の得点となった。「いままで積み上げたものが間違いではなかったという感触は出た」

 3得点を奪うまでの重さと比較して、2失点はあまりにあっけなかった。GK菅野孝憲の好セーブに救われた場面もあったが、数少ないチャンスを確実に決められた。しかも1失点目は先制点の2分後、2失点目は追加点の7分後と、リードを奪ってから早い時間帯で得点を許している。

「決して気が抜けたとは思わないですけど、バランスがよくなかったのかなと思います。自分たちがリードしていれば相手は(前に)出てくるので、そこで畳み掛けるのか、相手をいなすのか。相手にカンタンにペースを持っていかれたので課題ですけど、目的は勝つことだったので、次に進めてよかった」

 プレーオフを勝ち上がった柏は、2年ぶりに「もう一度あの舞台で」と願っていたACLに臨む。「今日より間違いなくよくなる」。大谷は24日敵地での全北現代(韓国)戦へ、自信をのぞかせた。

(取材・文 奥山典幸)

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