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「絶対に巻き返したかった」鈴木優磨の“リベンジボレー”で鹿島が首位奪取

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公式戦2試合連続で決勝点を決めたFW鈴木優磨

[3.14 ACLグループリーグ第3節 鹿島3-0ブリスベン カシマ]

 借りは返した。2月21日のACL蔚山現代戦(2-0)以来、公式戦5試合ぶりに先発した鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が前半43分に先制点。DF伊東幸敏の右クロスを右足ダイレクトボレーで叩き、ゴール右隅にねじ込んだ。

「いいボールが来たので合わせるだけだった」。10日のJ1横浜FM戦(1-0)に続く公式戦2試合連続ゴールで今季公式戦4点目。それでも「もっと点を取れたと思う」と貪欲に語るストライカーは「言い方は悪いけど、この相手ならもっと点を取らないといけない。複数得点を取れれば、もっとスタメンに近づくと思う」と言ってのけた。

 2月28日に敵地で行われた前節のムアントン・ユナイテッド戦は1-2の敗戦。途中出場の鈴木は1-1の後半36分にPKのチャンスを迎えながらゴール左に外していた。痛恨のPK失敗で絶好の勝ち越し機を逃すと、チームは後半アディショナルタイムに失点。ムアントンに歴史的なACL初勝利を献上してしまった。

 この日は日本代表のハリルホジッチ監督も視察に訪れていたが、「今は自分のチームでスタメンでもない。前回(のACLで)負けているので、絶対に巻き返したかった」と、目の前の試合に集中していた。

「(借りを)返せた気持ちはあるけど、もっとチームに貢献できるように、もっともっと点を取りたい」。この日の勝利で2勝1敗の勝ち点6に伸ばすと、蔚山現代対ムアントンの試合が0-0の引き分けに終わったため、蔚山は勝ち点4、ムアントンも同5にとどまり、鹿島がE組首位に立った。「この試合は何としても勝ちたかった。勝てたことは良かった」。公式戦3試合連続の完封勝利で公式戦3連勝。悲願のアジア制覇へ、Jリーグ王者にエンジンがかかってきた。

(取材・文 西山紘平)

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