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落胆するキャプテン…川崎F小林「守り切れなかったのは自分たちの力不足」

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川崎フロンターレFW小林悠

[9.13 ACL準々決勝第2戦 浦和4-1川崎F 埼玉]

 悪夢のような大逆転負けでACLから姿を消すことになった。川崎フロンターレのキャプテンを務めるFW小林悠は、試合後に「自分たちの力不足」と声を落とした。

 8月23日にホームで行われた第1戦では自身も2ゴール奪い、3-1の快勝を収めた。アドバンテージを握って浦和のホームに乗り込むと、前半19分にはMF中村憲剛の裏を突くパスから抜け出したDFエウシーニョが先制点を奪取し、クラブ史上初の準決勝進出に大きく前進した。しかし、同35分にFW興梠慎三にネットを揺らされて同点に追い付かれると、同38分にはDF車屋紳太郎が一発退場となって数的不利に陥ってしまう。

 直後の前半42分に中村に代わってDF田坂祐介が投入される。この時点でピッチに立っていた選手たちの意識は統一されたと小林は振り返る。「憲剛さんが交代でいなくなったときに、『しっかり守り切る』という監督の意図は皆が理解したし、意識を合わせられていたと思う」。

 しかし、「もう少しボールを保持できれば良かった」と語ったように、後半は圧倒的に浦和にボールを保持されて、押し込まれる時間帯が続いた。次々と浴びせられるシュートをGKチョン・ソンリョンの好セーブや体を張ったブロックでしのいでいたが、「後半途中までは頑張れていたけど…」と同25分にFWズラタンに決められて第2戦のスコアで逆転を許すと、同39分と同41分に立て続けに失点。2試合合計スコアでも4-5とされて、逆転負けでACLの敗退が決まった。

「守り切れなかったのは自分たちの力不足。全員が悔しい思いをして、切り替えるのは大変だと思う」と唇を噛みながらも、「けど、これでチームが悪い方に進むのだけは絶対に避けないといけない。本当に悔しいけど、次に向かってやるしかない」と気丈に前を向く。クラブ史上初のACL4強入りを逃したものの、試合はすぐに行われる。中2日で迎えるJ1リーグ第26節清水戦に向けて、「絶対に切り替えて、Jリーグに頭を移さないといけない」と厳しい口調で語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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