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クリス美弾も実らず…柏はパトに同点弾許し痛い引き分け

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クリスティアーノのゴールで先制した柏だが逃げ切れず

[2.20 ACLグループリーグ第2節 柏1-1天津権健 柏]

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第2節、ホーム初戦を迎えた柏レイソルは、開幕節で白星発進を飾った天津権健(中国)と対戦した。試合はFWクリスティアーノがPK失敗を取り返すビューティフルゴールを沈めるも、天津権健はFWアレシャンドレ・パトのゴールで土壇場で追いつき、勝ち点1を分け合った。

 前節、敵地での全北現代戦で2-3の逆転負けを喫した柏は、先発を1選手変更。今季、横浜FMから加入してきたDF{パク・ジョンスを左センターバックに起用し、DF中山雄太を左サイドバックに。全北現代戦でゴールを決めた、FWハモン・ロペスとMF江坂任は揃ってスタメンに入った。

 パウロ・ソウザ監督の元、クラブ初のACL出場を戦う天津権健は、16-17シーズンまでケルンでFW大迫勇也と2トップを組み、17年夏に移籍してきたFWアンソニー・モデストを1トップに、ベルギー代表のMFアクセル・ビツェルをボランチに配置。ミラン、チェルシーでプレーしたパトはベンチからのスタートとなった。
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 立ち上がり4分、天津権健はDFクォン・ギョンウォンのロングスローで好機をうかがう。ギョンウォンの左サイドからのロングスローに、モデストが頭で合わせる。187cmの長身から放たれたヘディングシュートは、ゴールポストのわずかに右へそれていった。いきなりシュートチャンスをつくられた柏だが、セットプレーで反撃。15分、MFキム・ボギョンの右CKをDF中谷進之介がニアで合わせる。しかし、ヘディングシュートはGKジャン・ルーに阻まれる。

 その後はテンポよくボールを回す柏のリズムで時計の針は進み、右サイドのFW伊東純也、DF小池龍太が深い位置まで進入し攻撃を仕掛けていく。そして26分、小池のクロスに江坂と中国代表DFリウ・イーミンが飛び込む。リウ・イーミンが振り上げた足が江坂の顔面に入り、判定はPK。クリスティアーノがキッカーを務めたが、GKジャン・ルーが見事ストップし、スコアを動かすことはできない。

 攻撃の形がつくれない天津権健は、前半37分に早速交代のカードを切ってパトを投入。すると、前半アディショナルタイムにはカウンターからペナルティエリアに入ると、パトらが次々とゴールを襲ったが、柏守備陣が身を挺して守りきり、スコアレスで前半を終えた。

 後半開始7分、ついにスコアが動く。中央でボールを受けた江坂が、右サイドの小池へ展開。ゴール中央にグラウンダーのボールを送ると、クリスティアーノのファーストタッチは浮いてしまうが、浮いたまま右足で振り抜く。エースのボレーシュートがゴールネットに刺さり、柏が均衡を破った。
 
 1点をリードした後も攻める柏は、ハモン・ロペスらがシュート放つも追加点を奪うことができないまま、時計の針は進んでいく。

 カウンターで反撃に転じる天津権健だが、モデストやパトにボールがわたっても柏守備陣が落ち着いた対応を見せてペナルティエリアへの進入を許さないでいたが、終了間際の43分、体を入れ替われてモデストにシュートを打たれる。一度はGK中村航輔のセーブでしのいだが、こぼれ球をパトに押し込まれて同点。FW瀬川祐輔を投入して勝ち越し弾を狙うも、1-1のまま終了の笛を聞いた。

 柏の次戦は3月6日、元C大阪のFWディエゴ・フォルラン擁する傑志FCとホームで対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

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