大逆転負けの窮地から一転…鹿島、クラブ史上初のACL決勝進出!!
[10.24 ACL準決勝第2戦 水原三星3-3鹿島 水原]
鹿島アントラーズは24日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦で水原三星と対戦した。1点を先制しながら3点を取られる死闘を招いたが、そこから2点を奪い返して3-3のドロー。第1戦との合計スコアを6-5とし、クラブ史上初の決勝進出を決めた。
ホームでの第1戦を3-2で勝利した鹿島は、1点のリードを保って韓国でのアウェーゲームへ。負傷したDF内田篤人とMF遠藤康、U-19日本代表招集中のFW安部裕葵ら5人の先発メンバーを入れ替えた。5月12日の上海申花戦以来のACL復帰となるDF昌子源、第1戦は出場停止だったMFレオ・シルバの他、第1戦でいずれも途中出場したDF西大伍、DF安西幸輝、MF土居聖真がピッチに並んだ。[スタメン&布陣はコチラ]
第1戦では開始6分までに2失点を喫した鹿島。この日も相手の勢いに押される展開を強いられたが、しっかりと意思統一した守備陣が危機を阻み続ける。徐々に敵陣での時間を増やすと前半9分、MFセルジーニョの右CKにDF昌子源が決定的なヘディングシュート。これは大きく枠を外れたが、同17分にはMF三竿健斗の鋭い縦パスを安西がつなぎ、FW鈴木優磨が鋭い突破を見せた。
すると前半25分、ついに鹿島がスコアを動かす。随所に相手の激しさに負けないポストプレーを披露していた鈴木が敵陣右サイドでファウルを受けると、このFKをセルジーニョが鋭くゴール前に配球。ニアサイドで相手のマークをはがしたDF山本脩斗がヘディングで流し込み、合計スコアで2点の差をつけるアウェーゴールが決まった。
水原三星は前半29分、レジェンド的選手のMFヨム・ギフンが左CKを蹴り込むと、密集の中で相手に押された鹿島ディフェンスとGKクォン・スンテが激突。発端となったMFチェ・ソングンに鹿島の選手たちが集まり、一触即発の事態となった。その後は水原三星が優勢を保ったが、昌子とDFチョン・スンヒョンを中心とした守備陣が守り抜き、前半を失点ゼロで終えた。
ところが後半は水原三星の猛攻が始まる。後半7分、右サイドからのクロスを合わせたヨム・ギフンのヘッドはクォン・スンテが阻んだが、跳ね返りをMFイム・サンヒョプが押し込んで同点。さらに同8分、ヨム・ギフンの左CKに元ロアッソ熊本DFチョ・ソンジンが高い打点で合わせ、瞬く間に逆転した。鹿島は第1戦でのリードを失い、このまま終わればアウェーゴールの差で敗退する形勢となった。
なおも水原三星の攻勢は止まらない。後半13分、ハーフタイムに投入されたFWパク・ギドクのクロスにチョ・ソンジンが決定的なヘディングシュートを放ったが、クォン・スンテが鋭い反応でビッグセーブ。それでも同15分、1トップのFWデヤン・ダムヤノビッチがPA右を抜け出すと、GKとの1対1を制してコントロールシュートを流し込み、水原三星のリードは2点に広がった。
窮地に立たされた鹿島は失点直後、第1戦の2失点直後と同様にフィールドプレーヤー全員が集まって円陣を組み、いったん落ち着きを取り戻す。すると後半19分、サイドチェンジを受けた安西が中央にクロスを送り、ゴール前のセルジーニョがヘディングでフリック。ファーサイドでトラップしたDF西大伍が冷静に流し込み、第1戦のスコアと反対の2-3になった。
合計スコアではイーブンに持ち込んだ鹿島は後半33分、大岩剛監督がこの試合で初めて交代カードを使い、安西に代わってMF永木亮太を投入。永木は左サイドハーフに入り、土居が右サイドに移った。すると同36分、右サイドからのクロスをおさめたセルジーニョが華麗なトラップから右足で叩き込み、再び合計スコアで1点リードを確保した。
3つのアウェーゴールを奪った鹿島はこのゴールにより、ここから1点を奪われたとしても決勝進出を決められるという状況。後半40分、土居に代わってDF犬飼智也を投入。西をサイドハーフに上げ、最終ラインを強化して逃げ切る策に出た。アディショナルタイム4分も守り抜き、このまま試合はタイムアップ。初の決勝戦の相手はイランのペルセポリスで、11月3日にホーム、同10日にアウェーで戦う。
(取材・文 竹内達也)
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鹿島アントラーズは24日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦で水原三星と対戦した。1点を先制しながら3点を取られる死闘を招いたが、そこから2点を奪い返して3-3のドロー。第1戦との合計スコアを6-5とし、クラブ史上初の決勝進出を決めた。
ホームでの第1戦を3-2で勝利した鹿島は、1点のリードを保って韓国でのアウェーゲームへ。負傷したDF内田篤人とMF遠藤康、U-19日本代表招集中のFW安部裕葵ら5人の先発メンバーを入れ替えた。5月12日の上海申花戦以来のACL復帰となるDF昌子源、第1戦は出場停止だったMFレオ・シルバの他、第1戦でいずれも途中出場したDF西大伍、DF安西幸輝、MF土居聖真がピッチに並んだ。[スタメン&布陣はコチラ]
第1戦では開始6分までに2失点を喫した鹿島。この日も相手の勢いに押される展開を強いられたが、しっかりと意思統一した守備陣が危機を阻み続ける。徐々に敵陣での時間を増やすと前半9分、MFセルジーニョの右CKにDF昌子源が決定的なヘディングシュート。これは大きく枠を外れたが、同17分にはMF三竿健斗の鋭い縦パスを安西がつなぎ、FW鈴木優磨が鋭い突破を見せた。
すると前半25分、ついに鹿島がスコアを動かす。随所に相手の激しさに負けないポストプレーを披露していた鈴木が敵陣右サイドでファウルを受けると、このFKをセルジーニョが鋭くゴール前に配球。ニアサイドで相手のマークをはがしたDF山本脩斗がヘディングで流し込み、合計スコアで2点の差をつけるアウェーゴールが決まった。
水原三星は前半29分、レジェンド的選手のMFヨム・ギフンが左CKを蹴り込むと、密集の中で相手に押された鹿島ディフェンスとGKクォン・スンテが激突。発端となったMFチェ・ソングンに鹿島の選手たちが集まり、一触即発の事態となった。その後は水原三星が優勢を保ったが、昌子とDFチョン・スンヒョンを中心とした守備陣が守り抜き、前半を失点ゼロで終えた。
ところが後半は水原三星の猛攻が始まる。後半7分、右サイドからのクロスを合わせたヨム・ギフンのヘッドはクォン・スンテが阻んだが、跳ね返りをMFイム・サンヒョプが押し込んで同点。さらに同8分、ヨム・ギフンの左CKに元ロアッソ熊本DFチョ・ソンジンが高い打点で合わせ、瞬く間に逆転した。鹿島は第1戦でのリードを失い、このまま終わればアウェーゴールの差で敗退する形勢となった。
なおも水原三星の攻勢は止まらない。後半13分、ハーフタイムに投入されたFWパク・ギドクのクロスにチョ・ソンジンが決定的なヘディングシュートを放ったが、クォン・スンテが鋭い反応でビッグセーブ。それでも同15分、1トップのFWデヤン・ダムヤノビッチがPA右を抜け出すと、GKとの1対1を制してコントロールシュートを流し込み、水原三星のリードは2点に広がった。
窮地に立たされた鹿島は失点直後、第1戦の2失点直後と同様にフィールドプレーヤー全員が集まって円陣を組み、いったん落ち着きを取り戻す。すると後半19分、サイドチェンジを受けた安西が中央にクロスを送り、ゴール前のセルジーニョがヘディングでフリック。ファーサイドでトラップしたDF西大伍が冷静に流し込み、第1戦のスコアと反対の2-3になった。
合計スコアではイーブンに持ち込んだ鹿島は後半33分、大岩剛監督がこの試合で初めて交代カードを使い、安西に代わってMF永木亮太を投入。永木は左サイドハーフに入り、土居が右サイドに移った。すると同36分、右サイドからのクロスをおさめたセルジーニョが華麗なトラップから右足で叩き込み、再び合計スコアで1点リードを確保した。
3つのアウェーゴールを奪った鹿島はこのゴールにより、ここから1点を奪われたとしても決勝進出を決められるという状況。後半40分、土居に代わってDF犬飼智也を投入。西をサイドハーフに上げ、最終ラインを強化して逃げ切る策に出た。アディショナルタイム4分も守り抜き、このまま試合はタイムアップ。初の決勝戦の相手はイランのペルセポリスで、11月3日にホーム、同10日にアウェーで戦う。
(取材・文 竹内達也)
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