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痛恨だった50mロングシュート被弾…横浜FM、元鳥栖MFキム・ミヌにも決められACL16強敗退

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MFキム・ミヌが勝ち越しゴール

[12.7 ACL決勝T1回戦 横浜FM2-3水原三星 ハリファ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は8日、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)を各地で行い、横浜F・マリノス水原三星(韓国)に2-3で敗れた。前半にFWエリキのゴールで先制したものの、後半に元サガン鳥栖のMFキム・ミヌらにゴールを決められ3失点。逆転負けで大会を去ることとなった。

 H組を首位で通過し、クラブ史上初のACL決勝トーナメント進出を果たした横浜FM。一発勝負のラウンド16はグループリーグ最終節で温存されていた主力組が一挙に投入され、ベストメンバーに近い布陣で臨んだ。

 前半3分、さっそく横浜FMにビッグチャンスが訪れた。MFマルコス・ジュニオールのスルーパスに抜け出したDF高野遼がグラウンダーでのクロスを送り、FWエリキがゴール前に飛び込むと、わずかにかすめたボールがファーサイドに転がりFW仲川輝人が詰めた。だが、シュートはゴール右外へ。惜しくも先制点とはならなかった。

 それでも横浜FMは前半18分、敵陣での相手FKのキックミスがDF松原健の足元に入り、縦パスを素早くつけてカウンターをスタート。これを受けたMF喜田拓也は右サイドの最終ライン裏にスルーパスを入れ、仲川がスピードに乗ったスプリントで抜け出しクロスを送ると、完璧なタイミングで飛び出したエリキがワンタッチで決め、貴重な先制点を奪った。

 水原は前半27分、横浜FMのクリアボールが甘くなったところからミドルシュートでGKオビ・パウエル・オビンナを強襲。オビは難なくパンチングで弾き切ったが、その後も水原が勢いを強め、32分にはDF畠中槙之輔のファウルにより危険な位置でFKを与えた。MFキム・ミヌのキックは畠中の肘に当たって枠の外へ。それでも主審はゴールキックでの再開を指示し、横浜FMにとっては幸運な判定となった。

 再び優位に転じた横浜FMは前半33分、オビのフィードを起点に右サイドを崩し、仲川のアーリークロスにエリキとマルコスが反応。GKが飛び出したためゴールは無人だったが、マルコスのダイレクトシュートは右に外れた。同40分にはカウンターからエリキが右サイドを突破。華麗なターンから左足シュートを狙ったが、これも枠を外れて前半は1-0のまま終えた。

 すると後半12分、水原は左サイドからのスムーズなパス回しでバイタルエリアを横断し、攻撃参加してきたDFキム・テファンが左足でミドルシュート。詰めた喜田とDFティーラトンの間を突いたボールがゴール右隅に突き刺さり、同点となった。

 そこからはオープンな展開が続き、両者とも我慢比べの様相。横浜FMは後半31分、マルコスのスルーパスに抜け出した仲川が右足で力強いシュートを放ったが、相手GKのビッグセーブに阻まれた。同33分、横浜FMは高野、マルコス、喜田を一気に下げ、FW前田大然、MF天野純、MF和田拓也を投入した。

 ところが後半37分、横浜FMは敵陣左サイドでボールを奪われると、ドリブルで駆け上がってきたキム・ミヌに誰も寄せることができず、カウンターの対応で後手に。最後は最終ラインから畠中が飛び出してインターセプトを試みるも、途中出場FWキム・ガニのワンツーから抜け出されてネットを揺らされた。鳥栖でプレーした経験を持つキム・ミヌにとってはかつてプレーしていたJリーグ勢からの勝ち越しゴールとなった。

 ビハインドとなった横浜FMは後半39分、MF扇原貴宏に代わってFWオナイウ阿道を投入し、攻撃姿勢を強めた。だが、終盤になっても出足が落ちない水原の固い守備に対し、なかなか危険なエリアに入ることができない。

 すると後半42分、水原はハーフウェーライン付近からMFハン・ソクジョンが約50mの距離からロングシュートを放つと、これをオビがキャッチできずに追加点。横浜FMはアディショナルタイム、天野のクロスからオナイウが決めたが、反撃は続かず、2-3でタイムアップを迎えた。横浜FMのACLは16強で幕を閉じた。

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